トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (2)動物どうぶつからだのつくりとはたらき
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(675)アメンボの不思議ふしぎ・その5
花ちゃん
「ねえねえ、オーくん! アメンボについていろいろと研究けんきゅうしてきたね。」

オーくん
「そうだね。ぼくらは、もうアメンボ博士はかせだね。」

花ちゃん
「そうね。わたし、アメンボが大好だいすきでかわいくなってしまったけど、アメンボにとって、いやなこと、きらいなこと、こまること、こわいことなどはないのかなとかんがえたわ。」

オーくん
「さあ、どうなのかな。いつもすいめんをスイスイのんきそうにと、はしまわっているだけなのかな。モンタ博士はかせいてみようか。」

花ちゃん
「そうね、そうしましょう。あっ! モンタ博士はかせ。アメンボには、にがてなこととか、大変たいへんなこととかあるのですか。」

「そうだね。二人ふたりとも、よいことにがついたね。こたえはね。まず、かぜなみかんがえられるね。」
モンタ博士

オーくん
かぜなみですか⋯⋯。あっ! そうか。風がふくと、水面すいめんが波となります。」

花ちゃん
なみになったら、アメンボはあしくことがむずかしくなる。ということですね。」

オーくん
なみがすごくなったら、アメンボは、どこにいくのだろ⋯⋯。あっ! そうか、どこかにげるしかないんですね。」

花ちゃん
「どこにげればいいんだろう。まずは、水面すいめんからはなれて、りくがればいいのかな。ほかにはないかな。」

「そうだね。どうしようかねえ。どんどんいろいろとかんがえていこう。まちがってもいいんだよ。自分じぶんの考えを大切たいせつにしよう。」
モンタ博士

写真1
オーくん
いけなかにいたら、なにちかくにつかまるものがあればいいんだね。あっ! そうだ。えだとかくさくきにつかまれば、だいじょうぶだね。」

花ちゃん
「そうね。それから、いけにはいろいろなものがいているでしょ。それをうきぶくろみたいにすればいいかもしれないわ。」

「いろいろな意見いけんてきてたのしいね。ところで、かぜなみほかにはないかな。他のものとのかんけいかんがえてごらんよ。いけなかにいるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。いけなかには、さかなもいれば、カエルなどにもをつけないといけないですね。」

オーくん
「それから、とりは、とてもがいいでしょ。たかそらうえからいけのアメンボをねらっているときもあるんじゃないかな。」

花ちゃん
ほかにもまだまだ、たくさんのてきがいるかもしれないんですね。」

オーくん
「そうだね。スイスイとのんびりはしまわっているアメンボでも、いろいろときるためにろうし、努力どりょくしているということなんだね。」

「そのとおりだね。ものはみんなひっで生きているんだね。それから、『天敵てんてき』という言葉ことばいたことがあるかな。」
モンタ博士

オーくん
いたことがあるようないような、にがてな相手あいてということかな。」

「まあ、もうすこしだけど、つまり、天敵てんてきとは、ちょっとむずかしくうけど、『ある生物せいぶつにとっての死亡しぼう要因よういんとなる生物せいぶつしゅのこと』なんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ネズミにとってのネコとか、昆虫こんちゅうにとってのとりとか、カエルにとってのヘビとかですね。」

写真2
「そういうことだね。でもね、アメンボの最大さいだいてきはね、ハチなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ハチって、スズメバチとかアシナガバチですか。」

「ハチにはいろいろな種類しゅるいがたくさんあってね、アメンボのてきは、寄生きせいバチというものだね。くわしくは、モンタ博士はかせてくてく自然しぜん散歩さんぽNoナンバー.253るといいよ。」
モンタ博士

オーくん
「はい。こんかならます。」

花ちゃん
「これまでアメンボについて、いろいろとかってきたね。オーくん。」

オーくん
ものかいって、れば知るほどおもしろくて、興味深きょうみぶかいね。ねえ、はなちゃん! これからも、いろいろな生き物の観察かんさつをしていこう。」

アメンボの交尾こうび
 生物せいぶつ特徴とくちょうとして、おおきく成長せいちょうしたおすめすには、大きな仕事しごとがあります。それは、子孫しそんのこすことです。アメンボは初夏しょかのある、雄のアメンボが自分じぶんからだをゆすってなみこします。この波は雌へのラブコールなのです。えんがあれば、おたがいにちかづいてしょっかくわせます。そのあい本物ほんものならば、雄は雌の背中せなかって、前足まえあしでガッチリと邪魔者じゃまものないように、また、つかまえた雌がどこかにかないようにしっかりとさえます。そのうち、雄は交尾器こうびきしたけて交尾をはじめます。交尾がわったあとも、雄は雌をはなしません。それはなぜかというと、しつこい性格せいかくだからではなく、また、乗っているほう呼吸こきゅうらくだからではなく、さらにたんなるまぐれではなく、ほかの雄のアメンボと交尾しないようにまもっているからです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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