トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (2)動物どうぶつからだのつくりとはたらき
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(673)アメンボの不思議ふしぎ・その3
「さあ、いけいたぞ。いまからみんなでアメンボウオッチングをしよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「いっぱいいますね。あっちにもこっちにも、たくさんいます。」

オーくん
「こんなにアメンボをしっかりとたことないなあ。今日きょうは、アメンボのだ。」

写真1
「そうだね。アメンボのだ。ほら、てごらん。アメンボのしたまるくろいものがあるだろう。あれはなんだろうね。」
モンタ博士

花ちゃん
「ひょっとして、くろいのは、アメンボのかげですか。とてもかわいいかんじですね。わたし、アメンボ影ウオッチングきです。でも、どうしてできるのですか。」

かげができるには、よいおてんでおさまているときでないと、ダメだよね。ところで、影はいくつあるかな。かぞえてごらん。」
モンタ博士

オーくん
「1・2・3・4・5・6⋯⋯、6こありますね。」

花ちゃん
「6こあるけど、2つずつおなじなんですね。それで、3くみあるのですね。」

オーくん
「つまり、あしかずおなじで、それぞれまえあし中足なかあし後足あとあしとなっているのですね。」

花ちゃん
「よくると、3くみごとにすこしずつかたちがちがうみたいだよ。」

オーくん
「そうだね。ということは、おなあしでもおおきさやかたちもちがうということだから、つまり、そうか! あし役目やくめはたらきもちがうということかな。」

花ちゃん
「そうね。きっとそうだわ。アメンボ! ますますきになってきたわ。」

はなちゃんもオーくん二人ふたりだけで、どんどんおはなしがってすばらしいね。おねがいだから、モンタ博士はかせなかれてよ。」
モンタ博士

オーくん
「あっ! そうでしたね。ところで、モンタ博士はかせ、アメンボのあしには、どんなはたらきがあるのですか、それから、どんな役目やくめがあるのですか。」

「ほい、きた! ってました。まず、アメンボの3くみ、いや、3ついまえあしなかあしあとあしとあるね。それぞれがすいめんせいかつするようになっているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
はじめに、前足まえあしはどうなっているのですか。水面すいめんをすべるにはみじか役立やくだっていないようですが⋯⋯。」

前足まえあしはね、スイスイとすべるよりも、えものをつかまえたり、つかまえたむしくちはこんだりするんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど、そういうことですか。では、中足なかあしはどんな役目やくめがあるのですか。」

「それはね、みんながボートにったときのことをかんがえればいいよ。」
モンタ博士

オーくん
「あっ! そうか。オールでボートをうごかすように、中足なかあしはいきおいよくまえすすむためにあるのですね。」

花ちゃん
「では、後足あとあしは、どんなはたらきをするのですか。」

後足あとあしはね、かじの役目やくめがあるんだよ。みぎくか、ひだりに行くか、うしあし調ちょうせつするんだよ。すいめんでのアメンボのすすかたしたのようになるんだよ。アメンボが右から左へとうごいているようすがかるかな。」
モンタ博士

写真2
          
オーくん
「なるほど、そういうことなんですね。アメンボのうごきがすごいですね。」

「ところで、アメンボのかげについてだけど、あしだけでどうして影ができるんだろうね。これはちょっとむずかしいけど、かんがえてみよう。からなくてもいいんだ。いろいろと想像そうぞうすることがおもしろいんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ふーむ。むずかしいとわれると⋯⋯一生懸命いっしょうけんめいかんがえちゃいます。」

オーくん
「アメンボは、足先あしさきろう●●におおわれているんですよね。水面すいめんしたにおしげるということですね⋯⋯。うーむ。なにかありそうだな。」

「アメンボがみずそこかげつくるのは水面すいめんをおしげて『くぼみ』になるだろう。それが、ズバリ! おうレンズのやくをして影を作っているんだよ。」
モンタ博士

写真34
花ちゃん
「なるほど、そういうことですか。アメンボってすごいですね。またまた、アメンボ大好だいすきになりました。」

「それはよかったね。ところで、かげができるしくみはかったところで、それをある実験じっけん自分じぶんでもたしかめられるし、まえることができるんだよ。たのしいからやってみようか。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! 本当ほんとうですか。おもしろそうですね。やってみたいです。」

りばしでも、マッチぼうでもいいけど、さきにろうをぬって水面すいめんをおしげてごらん。かならまるかげができるはずだよ。」
モンタ博士

             
写真4
オーくん
「あっ! できました、できました。まるかげ。」

花ちゃん
「また1つ、おどろき。発見はっけんができたね。よかったね。オーくん!」

今日きょうはここまでとしよう。次回じかいまでにまたなにをやりたいか、かんがえてみてね。」
モンタ博士

日本にほんのアメンボいろいろ(身近みぢかにいるアメンボ)
アメンボ:もっとも普通ふつうしゅであり、いけぬまかわ水田すいでんなどにむ。全国ぜんこくのどこにでもいるアメンボである。からだ全身ぜんしんくろである。
オオアメンボ:日本にほん最大さいだいで、木々きぎかこまれたもりなかのややくらしずかないけなどにいる。北海道ほっかいどう以外いがい生息せいそくしている。からだくろだが、せきかっしょくせんがはっきりとられるのが特徴とくちょうである。
ヒメアメンボ:ほかのアメンボにくらべて小型こがたであり、いけぬま水田すいでんなどにむ。からだくらべてはねみじかいのが特徴とくちょうである。
シマアメンボ:山地さんち谷川たにがわしゅである。からだ背中せなかいろあわ黄色きいろくろしま模様もようであるが、腹面ふくめん乳白色にゅうはくしょくをしているのが特徴とくちょうである。また、普通ふつうはねがない。みぎ写真しゃしん参照さんしょう
ウミアメンボ:うみ生息せいそくしているのでウミアメンボ。いわかこまれ、みずのきれいなところで、なみしずかな海岸かいがんちかくにいる。世界せかいで20しゅられている。
   てくてく自然散歩シリーズ
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