トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (5)自然観察しぜんかんさつ実験じっけんのてびき
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (1)はなのつくりとはたらき
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(566)カラスウリ開花かいかのようす
写真1
花ちゃん
「うわあー。カラスウリの(はな)ですね。モンタ博士(はかせ)!」

「そうだね。(なつ)(よる)(はな)といえば,カラスウリとマツヨイグサのなかまだね。」
モンタ博士

オーくん
「とてもきれいなというか,()わった(はな)というか,(しろ)いレースのようなものがすてきな花ですね。」

花ちゃん
「そうですね。カラスウリのあの()(しろ)(はな)(ゆう)やみせまるころに花を(ひろ)げる姿(すがた)は,とてもすばらしいですね。」

オーくん
「カラスウリといえば,以前(いぜん)にも『てくてく自然(しぜん)散歩(さんぽ)』にありましたね。」

「うれしいね。オー(くん)はよく()ていてくれているんだね。」
モンタ博士

オーくん
「まあ,それほどでもありませんが・・・。ところで,カラスウリは,『てくてく自然(しぜん)散歩(さんぽ)』のNo(ナンバー).492でも(しょう)(かい)してあり,2(かい)()(とう)(じょう)ということですが・・・それはどうしてですか。」

今回(こんかい)はね,カラスウリの(はな)(ひら)くようすについてのお(はなし)だよ。」
モンタ博士

花ちゃん
(はな)(ひら)くようす・・・というと,どういうことですか。」

「カラスウリの(はな)は,つぼみから花の(ぜん)(かい)まで20~30(ぷん)ほどかかるんだけど,それを動画(どうが)でと(おも)ったけどね,ちょいと時間(じかん)(なが)すぎるのでね・・・。」
モンタ博士

オーくん
(なが)すぎるので・・・どうしたのですか。・・・あ! かった! 写真(しゃしん)だ。」

「ピンポーン。そのとおりだよ。カラスウリの(はな)変化(へんか)していくようすを(した)のように写真(しゃしん)にとって,時間(じかん)経過(けいか)とともに(しめ)したので()てほしいのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。動画(どうが)もいいけど,写真(しゃしん)もいいですね。動画には動画のよさがあり,写真には写真のよさがありますね。」

「そうだね。いろいろな植物(しょくぶつ)が,(たね)からどのように変化(へんか)していくか,(くき)をどうばしていくか,(はな)はどのように()いていくか,(なが)期間きかんでみるのもいいけど,(みじか)()(かん)での(へん)()(かん)(さつ)するということも(ひつ)(よう)だね。」
モンタ博士

花ちゃん
継続(けいぞく)観察(かんさつ)ですね。継続観察というのは,とても大切(たいせつ)観察(かんさつ)方法(ほうほう)ですね。」

オーくん
かりました。ともかく,(はや)(しゃ)(しん)たいです。」

写真2
2019年7月28日19時02分
写真3
2019年7月28日19時06分
写真4
2019年7月28日19時10分
写真5
2019年7月28日19時15分
オーくん
「うわあー! (はな)(ひら)くようすや変化(へんか)がばっちりでよくかりますね。」

花ちゃん
本当(ほんとう)ですね。カラスウリってとてもすてきな(はな)ですね。」

オーくん
(なん)だか,ぼくはカラスウリのファンになったようです。ところで・・・。」

花ちゃん
「ところで? どうしたの,オー(くん)。」

オーくん
「ふーむ。やればできるな・・・。やってみる価値(かち)はありそうだ・・・。」

花ちゃん
「だから,(なに)がどうしたの。カラスウリと関係(かんけい)あるの。」

オーくん
「もちろんだよ。この(しゃ)(しん)()(おも)ったんだけど,(はな)(ひら)(とき)のようすは()かったけど,花がしぼんでしまう時には,どうなるんだろう。どのように変化(へんか)するんだろう。」

「なるほど,そのとおりだね。さすが,オー(くん)だ。今度(こんど)(はな)()じる(とき)写真(しゃしん)でとってみるのもいいね。ぜひ,チャレンジしてごらん。そして,モンタ博士(はかせ)にぜひ(おし)えてほしいね。」
モンタ博士

カラスウリ
その1 (なつ)()(ゆめ)
 夏の夕方(ゆうがた),あたりがすっかりと(くら)くなると,(ひと)()れず(はな)(ひら)き,翌朝(よくあさ)にはしぼんでしまう花。ラベンダーのような(あま)(かお)りを(はな)ちつつ,(おお)くの(むし)たちに()()しいディナーを用意(ようい)して()っていてくれるカラスウリ。お(きゃく)(さま)のスズメガには,花筒かとう奥深(おくぶか)くにお目当(めあ)てのフルコースが用意(ようい)されている。このてんこもりの晩餐会(ばんさんかい)招待(しょうたい)されるのは,どの虫でもOK(オーケー)というわけではない。(なが)(つつ)でも問題(もんだい)なく(みつ)()うことができる,(くち)(なが)いスズメガ(さま)予約席(よやくせき)であるようだ。お料理(りょうり)()()()でるだけではなく,芳醇(ほうじゅん)(かお)りもセットされており,五感(ごかん)刺激(しげき)することも大切(たいせつ)なポイントである。均整(きんせい)のとれた星型(ほしがた)(うつく)しく(ひろ)げられたレースの花模様(もよう)目印(めじるし)となり,今宵(こよい)もあちこちで,虫たちの饗宴(きょうえん)世界(せかい)となる。

●その2 したたかな仕事師(しごとし)
 夏まではつるは(うえ)()かい,(あき)のつるは(した)に向かって()びて()()ろす仕事師(しごとし)・・・カラスウリ。この(とき)()()は180()向きを()えて上に向くのがおもしろい。(はる)のつるは上に向いて(ほか)(もの)()きつくが,夏の()わりごろから下に向かい,地上(ちじょう)()りてくる変化(へんか)多彩(たさい)業師(わざし)でもある。地面(じめん)につくと,つるの先端(せんたん)地中(ちちゅう)にもぐり,根を()して(ちい)さなイモを(つく)るという苦労人(くろうにん)晩秋(ばんしゅう)()上部(じょうぶ)()れるが,根は(ふゆ)()し,翌春(よくしゅん)にそこから()()し,つるを()ばし葉を(ひろ)げるという(すぐ)(もの)
   てくてく自然散歩シリーズ
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