2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(492)カラスウリ
「ねえねえ,オー君。上の写真は,わたしがデジカメでとったのよ。」
「へえー,花ちゃん,デジカメ上手だね。ところで,これは何かの花みたいだけど,何ですか。糸みたいのがついているよ。」
「これは,カラスウリといってね,花びらの先が糸のように伸びて,まるでレースのカーテンみたいで,私のお気に入りのお花なの。」
「へえー,カラスウリっていうのか。なーるほど。あ! ちょいと待てよ。カラスウリって,どっかで聞いたことあるよ。何ていう歌だったかな。」
「それはね,『まっかな秋』という歌でしょ。」
「♪まっかだな まっかだな からすうりって まっかだな
・・・」(以下省略)
「あ! 思い出した! 真っ赤な実なんだ。」
「カラスウリって,花の時と実で二度楽しめるのね。」
「カラスウリの実といえば,モンタ博士もデジカメでとってあるから見てよ。」
「左は真っ赤なカラスウリの実だ。」
「右の黒いのは種ですね。」
「そうだよ。カラスウリの種が黒いので,そこから名前がついたといわれているんだ。種の形がカマキリの頭みたいなんだ。それから,うちでの小槌みたいで,さいふに入れておくと,お金持ちになれるということで,モンタ博士も入れてみたけど・・・。」
「どうだったんですか。」
「鳥の名前と同じだよ。」
「鳥の名前と同じ? どういうことですか。」
「それはね,『シジュウカラ』(始終空)ということだよ。」
「なーるほど。ところで,まん中のちょっと黄色いのはなんだろう。」
「それはね,種についている果肉と呼ばれるものなんだ。何だか食べられそうなので,食べたことあるけど,とてもにがかったね。でも鳥にはにがくなくて,鳥がよくつっついているというから不思議だね。」
「それから,オー君! カラスウリの花は夜咲くのよ。」
「それで,白い色をしているんだね。白ければ夜でも目立つもんな。」
「それから,においもほのかにするのよ。」
「つまり,それは,スズメガなどの虫にとっては,つごうがいいんだね。それで,花ちゃん。カラスウリというのは,どこに咲いているの。」
「学校のすぐ近く。谷保駅の東100mくらいのところ。線路わきのフェンスのところにいっぱい咲いているわ。ぜひ,見に行ってね。」 MAP(下の地図)↓
「それじゃ,おいら,行ってきまーす。」
「あ! 行っちゃった。カラスウリの花が咲くのは,夜なのに・・・。あわてんぼうのオー君ね。」