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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (12)野菜やさい果物くだもの植物しょくぶつだ! おどろきの世界せかい
(526)ミカンのひみつ その2
花ちゃん
「ミカンのっぱって,とてもいいにおいがしますね。」

オーくん
「どれどれ,ぼくもっぱをひとって,ちぎってみると・・・。あ! 本当ほんとうだ。いいにおいですね。」

写真
「そうだろう。自分じぶんはなでかいでみると,そのいいにおいがよくかるね。五感ごかん使つかって観察かんさつすることは,とても大切たいせつなことなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「モンタ博士はかせ! このにおいは,ユズのお風呂ふろのにおいとおなじですね。」

「そうだね。ミカンもユズもおなじなかまなんだよ。それでは,今度こんどは,そのっぱをおさま蛍光灯けいこうとうなど,あかるいものにかしててごらん。なにがつかないかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「え,どうすればいいのかな。こういうかんじでやればいいのですか。」

写真
「そうだよ。なにえるものはないかな。」
モンタ博士

オーくん
「ぼくにもせてよ。あ! っぱにとてもちっちゃい点々てんてんがあるよ。」

がついたみたいだね。っぱにこのようにちいさな点々てんてんがあれば,その植物しょくぶつは,ミカンの植物ということなんだよ。これをね,油点ゆてんというのさ。レモンもグレープフルーツもキンカンもナツミカンも,みんな葉っぱに油点の点々があるよ。よーくるために,むしメガネを使つかうともっとよく見えるよ。」
モンタ博士

花ちゃん
本当ほんとうによくえますね。大発見だいはっけんですね。」

「そうだろう。むしメガネはね,『科学かがく』だよ。ひとつおうちにあると,いろいろなもの観察かんさつできてたのしいよ。」
モンタ博士

オーくん
「そうだ。今度こんどおうちのひとってもらおうっと。」

いままでがつかなかったことに気づくことはたのしいね。ところで,つぎにミカンのそのものをよーくてごらん。とくにミカンの表面ひょうめんだ。なにからないかな。何か発見はっけんできないかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「モンタ博士はかせ表面ひょうめんると,なんだか凹凸でこぼこしていますね。」

オーくん
「あ! それから,ミカンの表面ひょうめんにもちいさな点々てんてんがたくさんあります。」

花ちゃん
「モンタ博士はかせ! これも油点ゆてんですか。」

「ピンポーン。そのとおり。油点ゆてんといったけど,ただしくは精油せいゆのたまった油室ゆしつという,あぶらのお部屋へやみたいなものなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「え! あぶらのお部屋へやですか。」

「つまり,ミカンのかわをむくと,特有とくゆうのかおりがするのは,このあぶらのお部屋へやがやぶれてこわれるからなんだよ。それでいいにおいがするということさ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。そうなんですか。」

花ちゃん
「モンタ博士はかせ! ちょっとって。」

「ちゃんとってるよ。モンタ博士はかせはどこにもかないよ。」
モンタ博士

花ちゃん
いま油点ゆてんといったけど,『あぶら』のてんということは,もし,ひょっとして,あぶらだったら・・・。」

あぶらだったら・・・。どうなるの。」
モンタ博士

花ちゃん
あぶらだったら,ひょっとしてえるのではないですか。」

「ほほー。すばらしいことにがついたね。そのこたえはまた今度こんどね。」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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