トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (5)ハチのなかま
(267)ハチのひみつの世界 17 「ミツバチ(1)」
写真
オーくん
「あ! ミツバチですね。」

花ちゃん
「いろいろなお(はなし)をしていただいたモンタ博士(はかせ)の『ハチのひみつシリーズ』もいよいよミツバチでおしまいということですね。」

「そうだよ。ところで,みんなは『ミツバチ』というとどんなことを(おも)()す?」
モンタ博士

オーくん
「みなしごハッチ!」

花ちゃん
「みつばちマーヤの冒険(ぼうけん)

オーくん
「それから,『クマのプーさんのハニーハント』などなどでーす。」

花ちゃん
「それから,(なん)といっても,あまくておいしい『ハチミツ』でーす。」

オーくん
「あ! (した)写真(しゃしん)はレンゲソウですね。レンゲのはちみつっておいしいよね。」

写真
花ちゃん
「ミツバチはいろいろなお(はな)(みつ)(あつ)めに()るんですね。」

「でもね,ミツバチは()まった(いっ)種類(しゅるい)だけの(はな)()るのを()っていたかな。」
モンタ博士

オーくん
「へえー,そうなんだ。おいら()らなかったな。どうしていろいろな(はな)から(みつ)(あつ)めないのかな。」

「それはね,(みつ)のありかを()りつくした(はな)のほうが,より(おお)くたくさんの蜜を(あつ)められるからなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうなんですか。ところで,(はな)(みつ)って,そんなにたくさんはありませんよね。ミツバチはどうやって,どのくらいの蜜を(あつ)めるのですか。」

「ある研究(けんきゅう)記録(きろく)によると,(ひと)つの(はな)で0.2mg(ミリグラム)(みつ)をとり,250こほどの(はな)から50mgくらいの蜜を(あつ)めるそうなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。でも,ミツバチはどのくらいの体重(たいじゅう)なんですか。」

(やく)80mg(ミリグラム)くらいなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「え! ということは,自分(じぶん)体重(たいじゅう)半分(はんぶん)以上(いじょう)(おも)さのハチミツを(あつ)めるのですか。それはとても大変たいへんなことですね。大変たいへんなお仕事(しごと)ですね。」

「そうなんだよ。これもある研究(けんきゅう)記録(きろく)からなんだけど,30(ぷん)くらいで1(かい)(みつ)(あつ)め,それを1(にち)に10数回(すうかい)(おこな)うそうなんだ。」
モンタ博士

オーくん
大変たいへんなんですね。それに,(はな)のある場所(ばしょ)などもわすれないんでしょ。」

「これも研究(けんきゅう)記録(きろく)にあるけど,ミツバチにはすぐれた学習(がくしゅう)能力(のうりょく)記憶力(きおくりょく)がそなわっているらしいのさ。(おな)種類(しゅるい)(はな)だけを(えら)んで,効率(こうりつ)よく花の(みつ)花粉(かふん)(あつ)めたり,蜜の()時刻(じこく)まで記憶しているらしいんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「すごいんですね。(ちい)さなハチが(おお)きな()(ごと)をするんですね。」

オーくん
「あの-。モンタ博士(はかせ),ミツバチが(はな)(みつ)花粉(かふん)(あつ)めたりって()ったでしょ。花粉も集めるんですか。ミツバチが集めるのは,蜜だけではないのですか。」

「そうなんだ。花粉(かふん)はね,ミツバチの幼虫(ようちゅう)たちにとって,とても大切(たいせつ)()(もの)でもあるんだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「モンタ博士(はかせ),ミツバチたちは,どうやって,花粉(かふん)(あつ)めるのですか。」

花粉(かふん)専門(せんもん)(あつ)めるミツバチは,(はな)のおしべでできた花粉を(おお)あごと前足(まえあし)でかき()とし,(くち)からはいた(みつ)(すこ)しねばりけをつけるんだ。」
モンタ博士

オーくん
「ミツバチの(からだ)が,羽毛(うもう)のように(えだ)()かれした()がふさふさと()えているのは,花粉(かふん)がくっつきやすくするためなんですね。」

「そのとおりだね。そして,(あつ)めた()(ふん)(うし)(あし)につけるのさ。その後ろ足の部分(ぶぶん)を花粉バスケットといい,まとめたものを花粉だんごというんだよ。写真(しゃしん)からその花粉だんごのようすがよく分かるね。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「どのくらいの花粉(かふん)(あつ)めるのですか。」

(はな)から花へと(まわ)っているうちに,だんだん(おお)きくなってね,1(かい)()(ふん)(あつ)めには30こくらいの花を回るそうなんだ。そして,両方(りょうほう)(あし)の花粉バスケットに10~25mg(ミリグラム)の花粉だんごを集めるのさ。」
モンタ博士

オーくん
片方(かたほう)(あし)に20mg(ミリグラム)として,両方(りょうほう)だから40mgだ。自分(じぶん)体重(たいじゅう)が80mgとすると,やっぱり(はん)(ぶん)くらいの(おも)さを()つということですね。」

花ちゃん
「あんなに(ちい)さなミツバチなのに,ほんとうによくがんばりますね。ほんとうによくはたらきますね。」

(みつ)はどこにためるのか?
 ミツバチは,(はな)(みつ)(みつ)()というところに(たくわ)えます。蜜がたまると,蜜胃はおなかいっぱいにふくれます。蜜胃と(ちょう)(あいだ)には肉質(にくしつ)(べん)のようなものがあり,蜜がたまると自然(しぜん)()じるようになっているそうです。なお,(はたら)きバチはおなかがすいても花の蜜をえさにすることはできないそうです。
花粉(かふん)はどうやって(あつ)めるのか?
 ミツバチの(うし)(あし)(うら)(がわ)は,()()えたブラシのようになっていて,このブラシで(からだ)のあちこちについた花粉(かふん)をすきとります。すきとった花粉は,両方(りょうほう)(あし)でこすりあわせて花粉バスケットにおしこめます。くぼんだ花粉バスケットの(なか)につめこまれ,だんだんと(おお)きくなっていきます。
   てくてく自然散歩シリーズ
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