【事例11】親子で学ぶ情報モラル
情報モラルとは?
「情報モラル」という言葉を聞いたことがありますか? 「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」のことをいいます。「ネットワークを利用するうえでのルールやマナーのこと」といったほうがわかりやすいかもしれませんね。みなさんは家で,お父さんやお母さんから“人にきちんとあいさつをすること”とか“自分がやられていやなことは人にしてはいけない”とか,人と付き合っていくうえで大切なことを教えてもらっていますね。インターネットを使う世界でも,同じように大切なルールやマナーがあるのです。家の人といっしょにそれを勉強することで,自分だけでは気がつかなかったことをお父さんお母さんから教えてもらったり,また逆に,あなたたちがお父さんお母さんよりもよく知っていることを教えてあげたりすることで,親子でいっしょに学んでいこうという勉強会が全国で開かれるようになってきています。そのような機会が近くであったらぜひ,家の人といっしょに参加してみてくださいね。
問題事例
K小学校では,学校の総合的な学習の時間に,家の人にも協力してもらって「情報モラル」の学習をしました。学校で先生と学習した後,その日学習したテーマについての課題と,家の人用の資料を持ち帰り,親子でいっしょに課題に取り組む,というスタイルです。授業参観を利用して親子で掲示板体験もしました。最後の座談会では,「ゲームやDVDなど気楽にコピーをしてしまいがちだったが,親として責任と常識のある行動をしなければと感じた。」「ネット利用における危険な面を知り,家での利用の仕方を注意して見守らなければならないと思った。」など,お父さんお母さんは真剣に感想を話し合っていました。
問題への対応
「家の人の目の届くところで利用する。」「困ったときにはすぐ家の人に相談する。」など,親子でインターネットの利用の仕方について約束を決めておきましょう。情報モラルは,社会の常識としてのマナーを身につける勉強でもあります。お父さんお母さんと話し合って,みなさんの役に立つようなよりよい利用の仕方を身につけていきましょう。
明日への対策
-
日ごろからお父さんやお母さんといろいろなことをおしゃべりしていると楽しいですよ。
-
情報モラルにかかわる事件やニュースに気をつけてみるようにしてみましょう。それについて,ふだんから家の人と話し合っておくこともいいですね。
-
困ったことがあっても一人で何とかしようとしないで,必ず,家の人に相談するようにしよう。