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「花ちゃんは,植物博士だよね。花の色って,どのくらいあるの。」 |
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「そうね,花の色っていろいろあるわ。例えば,赤い花,黄色い花,白い花,青い花,それから,むらさき色の花もあるわ。」 |
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「ところで,あのさ。おいら,思いついたけど,花の色というのは,一色でない場合もあるよね。それに,赤とむらさきの中間の色もあるよね。まったく,花の色というのは,どのくらいの種類があるんだろう。」 |
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「本当ね。何種類あるんだろう。それに,花の色というのは,何か意味があるのかな。」 |
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「もちろん,意味があるんだ。ただ,ぐうぜんに見えるような花の色でも,それぞれには,ちゃんとした意味があるのさ。自然がつくったものに意味のないものなんてないのさ。全部じゃないけど,花の色は季節によって少しちがうよ。」 |
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「思い出したわ。いつかモンタ博士がお話ししてくれたけど,春には黄色の花が多いんですよね。」 |
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「そうだね。木が芽吹(めぶ)きはじめのころは,木の幹の色などが灰色やセピア色で,黄色の花が目立つんだね。特に,山の木では黄色いものが多いね。」 |
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「それから,5月から6月ころ,ちょうど初夏のころになると,白い花が目立つようになるんでしょ。」 |
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「そうだね。緑がこくなると,真っ白な花は,とって目立つんだね。」 |
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「それでは,夏から秋にかけては,赤やむらさきの花が多くなるんですよね。モンタ博士。私,学校の近くでたくさんのオレンジ色の花を見つけたの。それをスケッチしたの。見てくれる。」 |
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「うわー。花ちゃん,じょうずだね。やっぱり天才だ。」 |
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「それじゃ,みんなで,花ちゃんの『夏の花』の作品展を見ることにしよう。」 |
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