NO.64

ひょうはどうしてできるの?

花ちゃん 「モンタ博士! きのう,ひょうがふったんですよ。」
オー君 「すごかったな! 大きな大きな氷のかたまりが,空から落ちてきたんだ。」
モンタ博士 「それは,それは,めずらしいものを見ることができてよかったね。」
花ちゃん 「みんなで外に出ていって,ひょうをたくさん集めたの。」
オー君 「楽しかったな。あ! そうだ。ゴーだ!!!」
花ちゃん 「あれ!オー君,ねえねえ,どこに行くの?」
しばらくすると,オー君が何冊も本を持ってもどってきたとさ…。
オー君 「ふむふむ…,なるほど…。あ! そういうことか…。」
花ちゃん 「どこに行っていたの。ひょうはもうやんでしまったわ。」
オー君 「なあ,花ちゃん。おいらたちは,いつもモンタ博士にいろいろなことを教えてもらうだろう。今日は,ひょうについて自分で調べたんだ。」
花ちゃん 「うわー! すごいね。それで,ひょうって,雪じゃないし,雨でもない。どうして,ひょうってできるの?」
オー君 「えっへん。まず,ひょうは,超あばれんぼうの積乱雲(せきらんうん)という雲のしわざさ。」
花ちゃん 「雲のしわざ? 積乱雲って,入道雲のことでしょ。」 クサノオウ
オー君 「まあ,そういうことだけど。きのう,ひょうがふる前に,ものすごいカミナリがなったよね。」
花ちゃん 「そうそう,すごいカミナリだったわ。」
オー君 「そのカミナリ雲のしわざなのさ。雲が できて雨のつぶが落ちそうになると, はげしく上へ上へと空気がのぼるんだ。 これを上昇気流というんだ。」
花ちゃん 「それで,それで…。」
オー君 「上に行くと,冷やされて,また落ちそ うになって,また上に上がっていくこ とをくり返すうちに,氷が大き くなっていくんだよ。ひょうがふるの は,5月が一番多いそうなんだ。」
モンタ博士 「すごい,パチパチパチだ。オー君には感心したね。えらいね。ひょうを見て, ああ,ひょうだ。おもしろいなで終わらずに,どうしてか? なぜだろうと疑問(ぎもん)に感じて,いろいろと調べたオー君にはなまるだ。拍手(はくしゅ)だ。」
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