NO.228

冬芽のふしぎ発見 2

「モンタ博士,冬芽(ふゆめ)のお話が聞きたいです。」
「そうだったね。それでは,山でとってきたいろいろな冬芽を紹介(しょうかい)しよう。」
「よーし! いろいろ冬芽ウオッチングだ!」
「まず,サワシバという木を見てごらん。」
「はじめて聞く名前の木だけど・・・・・・。花ちゃん,知ってる?」
「うーん。私もはじめて聞くわ。」
「あっ! このサワシバという木の冬芽は,何枚(まい)も皮(かわ)がついているだけじゃなくて,毛もあるぞ。」
「本当だ。毛も少しついているわ。」
「こりゃ,あったかいだろうな。」
「そうね,きっとポカポカで,あったかそうだわ。こんな日はあたたかな毛糸のマフラーが一番ね。マフラーみたいに冬芽の全部があったかい毛におおわれている木は,ないのかしら。」
「ここに,コブシという木があるよ。冬芽のまわりはもじゃもじゃとした毛だよ。とってもあったかいそうだね。モクレンもよくにている感じだね。」
「ほんとだ。これだけ毛があれば,きっと,寒い冬ものりこえられるだろうな。」
「モンタ博士,ここにとっても大きな冬芽があるわ。なんだろうな。」
「木の下に落ちている葉っぱがヒントだよ。さて,何かな。」
「ほおー・・・・・・。なんだったっけかな。」
「もう,分かったね。今,言ったね。」
「え? 今,言った? あ! 分かった。ホオノキだ。でっけえ葉っぱだから,おいらおぼえているんだ。この葉っぱは飛行機(ひこうき)にもなるんだよね。」
「そのとおりだね。オー君は飛行機をつくるのがじょうずだったね。」
「モンタ博士,このホオノキの冬芽って,皮のジャンバーを着たみたいですね。」
「そうだね。エンピツのサックみたいにも見えるね。」
「大きな皮でまわりを全部つつんでいるみたいだね。いろいろな冬芽があるだろう。あ! あそこにつる植物のマタタビがあるよ。見てごらん。」
「マタタビって,あのネコが大好(す)きなものですね。」
「ほほー,オー君,よくおぼえていたね。えらいね。」
「うわー,オー君見て。この冬芽は頭をひっこめているみたいでかわいいわ。きっと寒くて頭が出せないんだ。」
「なるほど。それだけ,きっと寒さがきびしいということなんだ。」 

 


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