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「あれあれ? この写真は何だ?」 |
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「どこかに社会科見学に行ったみたいだね。」 |
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「そうらしいですね。みんなで何かを見ているようですね。」 |
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「これはね,八王子市指定の有形文化財(ぶんかざい)の『時の鐘(かね)』だよ。」 |
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「ずいぶんと古そうな鐘ですね。」 |
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「どのくらい昔の鐘なのかしら……?」 |
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「この鐘は,今から300年くらい前につくられたものなんだよ。」 |
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「ひえー! 300年! すごく昔ですね。」 |
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「そうだよ。そして,長い間,八王子の町の人々に時を教えてくれたんだよ。」 |
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「そうか。昔は時計なんてなかっただろうしね。」 |
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「それで,鐘の音で時刻(じこく)を知らせたのね。」 |
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「そうだよ。ゴーン。ゴーン。と決められた数だけ鐘をついたそうなんだ。」 |
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「決められた数だけって言うけど,どのくらいついたの。」 |
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「2時間おきにたたいたんだ。9つから4つまで,いろいろな時間についたんだ。くわしくは下の表を見てね。」 |
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「なるほど。それじゃ,午前6時は『明け六つ(あけむつ)』と言って,6回の鐘をついたというわけですね。」 |
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「それからね,先生に教えてもらったけど,『おやつ』というのはね,午後2時さ。」 |
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「え! それって,どういうこと?」 |
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「ふつう,おやつと言ったら,3時ですよね。」 |
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「そうだよ,そうだよ。歌にもあるだろう。『♪カステラ1番,電話は2番,3時のおやつは○○○♪』と言うもんな。」 |
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「おやつはね,『8つ(やつ)』というのがもともとの意味なんだって。」 |
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「それで,表を見ても分かるように,8つは午後2時だろう。だから,昔は,午後2時におやつを食べていたというわけさ。」 |
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「なーるほど。そういうことか。それから,12支(し)というのは,年や月,方位(ほうい),時刻などいろいろなことで使われていたんだね。」 |
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「そうよ。てくてく自然散歩のNo.103には,絵がのっていて分かりやすいわ。」 |
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「そうだ。もう一度,見てみよう。」 |
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