NO.195

葉っぱタペストリーにチャレンジ!

「あれあれ? 何をやっているんだろう。」
「手にローラーを持っているわ。版画(はんが)で使うローラーですね。」
「それじゃ、みんなで版画をやっているのかな。」
「版画? でも、何をすっているんだろう。」
「葉っぱが見えるけど……。ひょっとして、葉っぱをすってるの?」
「そうだよ。葉っぱだよ!」
「葉っぱって、いろいろな形があって、とっても楽しいよ。」
「大きな葉っぱや小さな葉っぱがあるんだ。」
「葉っぱのまわりがギザギザのもあるんだよ。」
「それから、細い葉っぱや丸い葉っぱもあったね。」
「楽しみながら、葉っぱのいろいろな特徴(とくちょう)に気がつくことができてよかったわ。」
「葉っぱって、いろいろな線がいっぱいあって、とってもきれいなんだね。」
「本当だね。ぼく、とってもおどろいちゃった。」
「それにしても、きれいにできたから、とってもうれしいね。」
「紙でなく、布(ぬの)に版画をしたのよ。」
「葉っぱのうらに版画インクをローラーでぬるんだ。」
「そこがポイントなんだってさ。葉っぱのうらの方が、葉っぱの線がはっきりと見えるからなんだ。」
「そして、布において、上からしっかりと力を入れてこするのよ。」
「こういうのを、『葉っぱタペストリー』って言うんだってさ。」
「とても上手(じょうず)にきれいにできたので、学校の『自然ふれあい広場』にかざってくれるらしいよ。」
「本当! ヤッター! うれしいな。うれしいな。みんなに見てもらえるね。」
「あのさ。今回は、緑色のインクだったけど、秋の紅葉(こうよう)の季節(きせつ)になったら、いろいろな色のインクでやったらどうかしら。」
「そうだね。紅葉と言えば、赤やオレンジ、それに黄色だってあるよ。」
「いろいろな色でチャレンジしてやったら、もっともっと楽しくなるぞ。」
「今まで何気なく見ていた葉っぱ、その形や大きさ、脈(みゃく)の走り方など、再発見(さいはっけん)できてよかったね。とくに、自然の作り出すやわらかな線や形……。まさに自然は偉大(いだい)な芸術家(げいじゅつか)だね。みんながおどろき、よろこび、楽しんでくれて、とてもうれしく思います。ごくろうさん!」
「みなさん、楽しくステキなものを見せてくれてありがとう。」
「どうもありがとう。花ちゃん、おいらたちも『葉っぱタペストリー』にチャレンジしてみようよ。」

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