NO.160

カタバミの種子の秘密

「花ちゃん! 花ちゃん! 聞いておくれよ。おもしろかったよ。」
「何がそんなにおもしろかったの。どうしたの。」
「あのね,『てくてく自然散歩』にカタバミのことがのっていただろう。それで,お散歩の時にカタバミを見つけて,大発見しちゃったんだ。」
「え! 大発見! どうしたの? 何を大発見したの。」
「あのね,カタバミの実を見つけて,手でさわってみたんだ。するとね……。」
「すると……。どうしたの?」
「おどろいたね。びっくりしたね。手でやさしくさわったら,実から種がピュンピュンと遠くへ飛んだのさ。地面に顔を近づけるようにして見ていたら,顔にも当たったんだ。びっくりしたね。おどろいたね。おもしろかったね。」
「へえー,そんなに楽しいの。わたしもやってみるわ。」
「あのね,もう種を出してしまった実は,スカスカな感じなんだ。でも,まだかたいやつは,ピュンピュンと飛ぶよ。それからね,たくさんの実のあるところを手でさわったら,なんと,もうれつにピュンピュンと飛んでおもしろかったね。」
「へえー。そんなにおもしろいの。わたしもやってみるわ。」
「それからは,手でやるのがめんどうになってきて,足でやったら,もっとたくさん飛んだからね。またまたおどろいたね。」
「へえー,そうなんだ。ところで,上の写真はなーに?」
「はじける前のカタバミの実だけど,手でむいたら白い皮をかぶった種が見えたんだ。それで,何こくらいあるかなあと考えたんだ。」
「へえー。たくさんありそうね。」
「何こ種があるのかなあと思って数えたら,だいたいだけど,約(やく)60こくらいの種が入っていたんだ。」

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