NO.108

啓蟄(けいちつ)ってなあに?

「みなさん、おはようございます。この漢字はむずかしそうだね。読める人はいるかな?」
「…………………………??????????????」
「よーく見てごらん。みんなの知っている文字があるだろう。」
「あ! 虫という文字がありまーす。」
「そうだね。よく見つけたね。虫がどうかしたのかな?」
「うーん。むずかしいな……。」
「この漢字はね、ちょっとむずかしい読み方をするんだ。『け・い・ち・つ』と読むんだよ。意味はね……どういうことだろうね。考えてごらん。」
「うーん。むずかしいな……。」
「ヒントはね、春ということかな。」
「そうか、あたたかくなるということかもしれないなー。」
「ピンポーン。そのとおりだね。春になるとね、どうなるかな。」
「花がさきまーす。」
「それから、それから……。」
「分かった。春になって、あたたかくなって、冬眠(とうみん)していた虫たちが出てくるということだ。」
「ピンポーン。そのとおりだね。みんなのすんでいる所は、花や虫がいっぱいで自然がゆたかでとてもステキだね。だから、いっしょにたくさんの春を見つけようね。」
「立春って、たしか、節分の次の日ですよね。」
「おいらも思い出したよ。豆まきした次の日が立春だ。」
「そうだね。そのように、昔の人は、季節を表す『こよみ』というのが24こもあったのさ。」
「え! 24こ!」
「どうして、24こもあるんですか。」
「校長先生、どうして、どうして、教えてください。」
  (続く)

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