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「うわあー、なんだこりゃ?」 |
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「オー君、知らないの。これはキノコなのよ。3年生と4年生が見つけてきてくれたの。サルノコシカケというキノコみたいね。」 |
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「この前、みんなで取りに行ってきたんだ。サルがこのキノコの上にこしをかけたらしくて、そんで、サルノコシカケという名前になったらしいよ。」 |
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「へえー、そうなんだ。ところでさ、キノコっていったい何なんだ.。緑の葉を持つ木や草とはちがうみたいだし、植物でないとすると、それじゃ、動物かというと、そうでもないし……。」 |
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「そうね。かんたんにいうと、キノコは、カビの仲間ということね。」 |
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「カビの仲間か……。あまりピンとこないけどな。」 |
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「キノコもカビも胞子(ほうし)というものでふえるんだよ。」 |
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「それで、キノコって、いろいろな種類があるんだろう。」 |
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「胞子? なんだそりゃ。」 |
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「そうね、かんたんにいうと、木や草のタネと同じ役目を持っているものね。つまり、きのこは、『カビの花』と言ってもいいかな。」 |
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「一番多いのは、ひだを持つグループね。でも、そのほかにいろいろあるのよ。」 |
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「ふーん。そうなんだ。でも、キノコって何のためにあるの。」 |
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「大きく分けて2つの役目があるわ。1つは、植物や動物を分解(ぶんかい)して土にもどすグループ。森のそうじやさんのような役目があるわ。」 |
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「なるほどね。かれた木にはよくキノコがついているもんな。それに、落ち葉からキノコが生えているのを見たこともあるな。」 |
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「もう1つは、キノコと木が、おたがいに養分(ようぶん)や水分をやりとりして、助け合いながら生活するグループ。こういうのをむずかしい言葉で外生菌根(がいせいきんこん)というのよ。かわいた土からの水分やリンとかミネラルとかの吸収(きゅうしゅう)を行って、植物が大きくなるのを助けるのよ。その代わりに、植物が光合成(こうごうせい)でたくわえた栄養(えいよう)をキノコは分けてもらうのね。こういうのを、共生(きょうせい)というのよ。」 |
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「へえー、すごいね。ほとんどお話は分からなかったけど、花ちゃんは、キノコ博士だね。おいらもこれから、キノコについても勉強するぞ。」 |