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そうよ。オー君,知らなかったの。これは花だけど,葉っぱをつんで,むしてから冷やして,それから手でもんでつくるのよ。」 |
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へえー。何でも知っているんだな。花ちゃん,さすがだね。」 |
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ねえ,オー君。どこにお茶の花がそんなにたくさんあったの。」 |
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学校のうらの門を出て東に向かって行くと,おじぞうさんがあるだろう。そこを左にまがるんだ。手前の道の両側にもういっぱいあったよ。」 |
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それは,知らなかったわ。私,こんどぜったいに見に行くわ。」 |
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花ちゃん,オー君。今日はお茶のお話かね。ぼくも仲間に入れてほしいね。」 |
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モンタ博士もお茶は好きでしょ。お茶っていつごらから飲んでいるのかな。」 |
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昔々の中国でね,ある人がお湯をわかそうと思っていたときに,木の葉が落ちてきて,そのお湯の中に入り,美しい色になったので,それを飲んでみたら,よい香りがして味もよくて,元気が出てきたそうだ。それがお茶の始まりらしいよ。2000年くらい前には飲んでいたと本にも書いてあるそうだよ。」 |
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ふーん。そんな昔から飲んでいたのか。なるほどね。ところで,モンタ博士は,おちゃけも好きらしいけど,お茶では,どんなお茶が好きなの。」 |
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そうだね。ふつうに飲む緑色の緑茶も好きだし,紅茶もいいね。それから,ウーロン茶もおいしいね。麦茶,コンブ茶,はぶ茶もよく飲むよ。」 |
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麦茶はオオムギの果実,コンブ茶はコンブから,はぶ茶はエビスグサの種から作るんだ。でもね,緑茶,紅茶,ウーロン茶はみんな,同じチャの葉っぱから作るんだよ。」 |
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えっ!みんな同じお茶の葉っぱから作るの。知らなかったな。」 |
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作り方がちがうんだよ。むずかしいから話さないけどね。」 |
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ところで,どうして,そんなにお茶を飲むのが好きなんでしょうね。」 |
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お茶にはね,すべてカフェインというものがふくまれていてね,それが,気分をよくしたり,頭の働きをよくしたりするんだよ。昔はお茶は薬として使っていたと言われているんだよ。」 |
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お茶は頭がよくなるのか。そいつはいいことを聞いたぞ。」 |
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でも,宿題はちゃんとやらなければいけないんですよ。オー君分かった。」 |
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お茶はいつも緑色をした葉っぱをしているから,何と言うんだっけ。」 |
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いつも緑色の葉をつけているのは,常緑樹というんでしょ。」 |
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常緑樹は日本の南や西の地方に多いんでしょう。それじゃ,ふつうの山にもたくさんのお茶があるということなのね。」 |
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そうだね。普通の山にそこらじゅうにあるよ。自然に生えているんだよ。お茶と同じ仲間で,今,庭などにさいている花があるだろう。学校にもあるよ。何だか分かるかな。お茶でも飲みながらゆっくりと考えてごらん。」 |
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