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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (11)おいしい植物しょくぶつ世界せかい
(700)砂糖さとうしお
写真1
オーくん
「あれあれ? なにおおきな機械きかいうごいているよ。」

花ちゃん
「そうね。みぎ写真しゃしんは、なにかをかりってますね。ススキのようなイネ植物しょくぶつえますが、なんだろうなあ。」

「ヒントはね、この写真しゃしん沖縄おきなわったものだよ。沖縄とえば⋯⋯。」
モンタ博士

オーくん
「あっ! かった。これは、サトウキビの写真しゃしんですね。」

花ちゃん
「サトウキビというのは、黒砂糖くろざとうのもとですね。あまくて大好だいすきです。」

「そうだよ。今日きょう砂糖さとうのおはなしをしようとおもってね、それで、サトウキビの写真しゃしんてもらったんだよ。つぎにある写真は、サトウキビそのものなんだ。かじるととてもあまいね。」
モンタ博士

写真2
(サトウキビ)
オーくん
「ぼくは、本物ほんものたいし、味見あじみもしたいです。」

「また、沖縄おきなわ植物しょくぶつ採集さいしゅうったときには、かならずお土産みやげってきてあげるね。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで、サトウキビから砂糖さとうはどうやってつくるのですか。」

「まずね、サトウキビのくきからしぼりしたえきに、石灰せっかいくわえて加熱かねつし、不純物ふじゅんぶつを石灰にくっつけてのぞくんだ。これを糖分とうぶんをこくしてから、真空しんくう結晶けっしょうかんで煮つめると、結晶ができるんだ。それから遠心えんしん分離機ぶんりきにかけてできたのが、原料げんりょうとうとか粗糖そとうとかばれるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。いろいろなことをしないと、砂糖さとうってできないんですね。」

「まだわりではないんだ。そのあとにいろいろなものれて、精製せいせいとうにするんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ものすごく大変たいへんなんですね。サトウキビのほかにサトウダイコンというのをいたことがありますが、それはどうやるのですか。」

写真3
(サトウダイコン)
「サトウダイコンは、ビートとか、テンサイともばれるけどね、ダイコンとおなじような部分ぶぶんをうすくり、同じようにいろいろな工程こうていがあって砂糖さとうつくるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「サトウダイコンって、八百屋やおやさんとかではたことがありませんが⋯⋯。」

「そうだね。サトウキビはみなみ土地とちだけど、サトウダイコンは、おもに気温きおんひくい土地で栽培さいばいされるんだ。日本にほんでは北海道ほっかいどうがおもな産地さんちだから、あまりたことがないのは当然とうぜんだね。」
モンタ博士

花ちゃん
砂糖さとうについては、よくかりましたが、しおはどうやってつくるのですか。」

オーくん
「ぼく、っているよ。しおは、うみみずからつくるんですよね。モンタ博士はかせ。」

「そのとおりだね。かいすいをくみげて塩田えんでんしおのプールで、太陽熱たいようねつ風力ふうりょく水分すいぶん蒸発じょうはつさせるんだね。した写真しゃしんが、塩田のようすだよ。」
モンタ博士

写真4
塩田えんでんのようす)
花ちゃん
しおって、人間にんげんからだにとても大切たいせつものだそうですが、みんな塩田えんでんというところつくっているのですか。」

塩田えんでんなどでつくられるしおは、『ブランドえん』とって、とても高価こうかなものなんだ。ふだん使つかっている塩は、イオン交換こうかんまくというのを使って作るんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「イオン交換こうかんまく? なんですか。それは?」

「ちょっとむずかしくなるけど、海水かいすいれた容器ようきに、ようイオン(ナトリウムイオン)だけをとおまくと、いんイオン(えんイオンなど)だけを通す膜をたがいちがいにならべ、直流ちょくりゅう電気でんきを通し、こい塩水えんすいとうすい塩水にけて、こい塩水のほうをにつめてすんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。しおつくるのも大変たいへんなんですね。」

「そうなんだよ。この方法ほうほうはね、日本にほん開発かいはつされたものなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「へえー。そうなんですか。世界中せかいじゅうのみんなが日本にほんのやりかたをやっているのですね。」

「ところがね、そうでもないんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! それはどういうことですか。たくさんある海水かいすいをどんどん使つかえばいいとおもいますが⋯⋯。」

世界せかいしおはね、した写真しゃしんからつくられるんだ。世界の6~7わり岩塩がんえんというものから作るんだよ。」
モンタ博士

写真5
(いろいろな岩塩がんえん
オーくん
岩塩がんえんいたことがありませんが⋯⋯。」

岩塩がんえん日本にほんにはないけど、地面じめんなかからほうほうなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
岩塩がんえんって、どういうものなんですか。」

岩塩がんえん大昔おおむかしうみ一部いちぶはなされ、水分すいぶん蒸発じょうはつしてしおそうができたものなんだ。岩塩のとりかたには、写真しゃしんのように、かたまりのままにほうほうと、みずながして、こい塩水しおみずとしてくみげる方法があるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。いろいろな方法ほうほうがあるんですね。」

花ちゃん
今日きょう砂糖さとうしおという、とても大切たいせつなものについて勉強べんきょうできてよかったです。」

原料げんりょうとうから精製せいせいとう
 原料げんりょうとうかし、二酸化炭素にさんかたんそ・リンさん石灰せっかいこったん動物どうぶつほねからつくった活性かっせいたん)・イオン交換こうかん樹脂じゅしなどを使つかって、不純物ふじゅんぶついろのぞいてから、ふたたけっしょうしたものが精製せいせいとうである。精製糖は、結晶がえるおおきさ以上いじょうのものをザラメとう、結晶が見えにくいものをくるまとうという。一般いっぱんに「しろ砂糖ざとう」とばれている上白糖じょうはくとうは車糖の一種いっしゅであり、グラニューとうはザラメ糖の一種である。
   てくてく自然散歩シリーズ
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