トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (4)とりのなかま
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(680)ニワトリの豆知識まめちしきいろいろ
花ちゃん
「ねえねえ、モンタ博士はかせ! おげんですか。今日きょうはクイズをつくったので、こたえてくださいね。えーっと、学校がっこう給食きゅうしょく一番いちばん人気にんきメニューはなんでしょう。」

「そうだな。一番いちばんはあげパンかな。いや、カレーライスでしょ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ブブー。ざんねんでした。こたえは『とりのからあげ』だそうですよ。」

写真1
オーくん
「ねえねえ、モンタ博士はかせ! ぼくもクイズをつくりました。子供こども一番いちばんよろこぶ『おべんとうのおかず』はなんでしょう。さあ! よくかんがえてください。」

「そうだな。いちばん⋯⋯かった! 『たまごき』だね。」
モンタ博士

写真2
オーくん
大正解だいせいかいです。よくかりましたね。すごいです。」

はなちゃんのクイズで『とりのからあげ』があったから、それでおもいついたんだよ。ところで、どうして『鳥』なのかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「それはですね⋯⋯今日きょう何日なんにちでしょう⋯⋯。」

昨日きのうが27にちで、今日きょうは28日だね。それがどうかしたの。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで、2と8だから、つまり、28にちは、ニワ(28)トリのです。」

オーくん
「それで、はなちゃんとニワトリについて、いろいろと調しらべていたら、おもしろいことがいっぱいかって、それで『とりクイズ』をつくったんです。」

「それはすばらしいね。どんなことがかったのかな。今日きょうは、二人ふたり先生せんせいになって、モンタ博士はかせにいろいろとおしえてほしいね。」
モンタ博士

花ちゃん
「わたしは、ニワトリのおにくについて調しらべました。うしぶたくらべると、脂肪分しぼうぶんすくなくてヘルシーで、おだんもおごろでにんがあり、いろいろなお料理りょうりしゅやくわきやくにもなれるんです。」

「そうだね。からあげもいいけど、とりきだね。チキンカツもうまいね。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。おいしいですね。でも、むかしはあまり食用しょくようにはされていなかったみたいです。」

「ほほー。それはどういうことかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「ニワトリはすうせんねんまえからちくとして使つかわれ、まえくのでざましわりにしたそうです。また、なわばり意識いしきたか闘争とうそうしんつよいので競技きょうぎとしてたたかわせたり、うらないなどにも使ったりしていたそうです。」

「なるほど。そうなんだ。では、いまよくべるとりにくってどんな鳥なのかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「ちょっと、そのまえにまたしつもんですが、ふつう、おみせなどでられている若鳥わかどりばれるとりにくは、どのくらいにそだった鳥なのでしょうか。これはちょっとむずかしいかもしれません。」

若鳥わかどりとかよくくね。ニワトリは、ふつう、寿命じゅみょうはだいたい6~7ねんくらいだったとおもうから、そうだな。はんとしとか1ねんくらいまでのものかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「ブブ―! 残念ざんねんでした。おにくをとるためのニワトリは、孵化ふかしてから50にちか2かげつくらいのものを若鳥わかどりというそうです。」

「えっ! そんなにみじかいの。らなかったな。」
モンタ博士

花ちゃん
「おいしいとりにくを、短時間たんじかん出荷しゅっかするためにわれているものは、ブロイラーとばれています。白色はくしょくコーニッシュと白色プリマスロックという鳥を交配こうはいさせたものだそうです。」

「へえー。すごいね。専門的せんもんてきなことも勉強べんきょうしたんだ。すごい!」
モンタ博士

オーくん
「ところで、ぼくは、ニワトリのたまごについても、いろいろと調しらべました。」

「ニワトリのたまごもおいしいね。たきたてごはんにたまご・おしょうれた『たまごかけご飯』は最高さいこうだね。」
モンタ博士

オーくん
「でも、いまのようにたまごをませるニワトリは、人間にんげんなが年月ねんげつをかけて研究けんきゅうしてきたもので、努力どりょく工夫くふう挑戦ちょうせんがあったそうです。」

「それはすごいね。ところで、ニワトリはどのくらいのたまごをむのかな。」
モンタ博士

オーくん
かいもっとわれているニワトリは、1ねんかんに280むとわれているはくしょくレグホンというもので、しろいたまごの80パーセントはこのしゅだそうです。」

「へえー。そんなにむんだ。おどろきだね。」
モンタ博士

オーくん
「それに、こくないでは1おく3000まんもいるそうで、ほんじんこうおなじくらいいるそうです。」

「へえー。そんなにたくさんいるとはこれまたおどろきだ。ところで、たまごとうと、しろいものとあかちゃいろのものがあるけど、それはどうしてなのかな。」
モンタ博士

写真3
オーくん
しろいものを白玉しろだまあか茶色ちゃいろのものをあかだまったりします。品種ひんしゅによっていろがちがうんです。からは白玉があついけれど、中身なかみ成分せいぶん栄養素えいようそはどちらもわらないそうです。」

「なるほど、そういうことなんだね。」
モンタ博士

オーくん
「それから、ここでちょっとおもしろ実験じっけんをしたいとおもいます。ここに、ウズラのたまごとピンポンだまがあります。それらをテーブルのうえころがすとどうなるでしょうか。さあ! かんがえてください。」

写真4
「どちらもまるいけど、かたちがちょっとちがうんだね、ふーむ。どうなるかな。」
モンタ博士

オーくん
「それでは、正解せいかいは、ピンポンだましたちるけど、ウズラのたまごは下には落ちないんです。」

「それはなぜかな。」
モンタ博士

オーくん
「つまり、とりのたまごのおおくは片方かたほうがしぼんだかたちをしているため、えんえがくようにころがります。このかたちは、産卵さんらんしやすいためだけでなく、からちにくくなるはたらきもあるとわれているんです。」

「ふーむ。なるほど。それにしても二人ふたりともよく調しらべたね。かんしん・感心だね。」
モンタ博士

タマゴは、医療いりょう美容びよう役立やくだつ!
 たまごは、わたしたちのからだひつようえいようをバランスよくふく完全かんぜん食品しょくひんで、野菜やさいなど一緒いっしょべればすべての栄養がとれます。卵は、食用しょくよう以外いがいにもひろ利用りようされています。たまご全体ぜんたい細胞さいぼうきているので、ワクチンをつくこうじょうにもなります。卵殻らんかくは、カルシウムが豊富ほうふなので、えさ肥料ひりょう、チョークなどにもなります。また、卵白らんぱくはリゾチームがたくさんあり、殺菌さっきん作用さようがあるので、風邪かぜぐすり点眼てんがんやくなどがつくられます。さらに、卵黄らんおうはレシチンがおおくあり、認知症にんちしょう予防よぼう動脈どうみゃく硬化こうか予防よぼううつくしいはだたもつことにも有効ゆうこうです。なお、卵殻らんかくまく特殊とくしゅなアミノさんがたくさんあるので、美容びようえき原料げんりょうにもなります。この卵殻膜は、むかしばんそうこうわりに使つかい、とても効果こうかがあったそうです。今度こんどきずでもしたら、やってみようかとかんがえています。
おいしい地鶏じどり
 地鶏じどりという日本にほんむかしからいた品種ひんしゅをもとにしたニワトリです。地鶏にはニワトリ本来ほんらいのうまみとコ クがあるとわれています。またのいいかたとして、地鶏とは、日本にほん在来ざいらいしゅ半分はんぶん以上いじょうけついでいるニワトリのことです。三大地鶏さんだいじとりというのは、比内ひない地鶏じどり薩摩さつま地鶏じどり名古屋なごやコーチンなどの名前なまえわれているように、とても有名ゆうめいです。なお、一番いちばん出荷量しゅっかりょうおおく、よくべられている地鶏は、阿波あわどりで、出荷量では日本一にほんいちです。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ