トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (3)季節きせつ生物せいぶつ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (11)おいしい植物しょくぶつ世界せかい
(663)はる山菜さんさいり、てくてく・その6 ミツバとウワバミソウ
オーくん
今年ことしはるは、いろいろな山菜さんさいをモンタ博士はかせおしえてもらいましたが、どれもみんなとてもおいしかったです。」

花ちゃん
「そうね。ノビルはもちろん、コゴミ、ギボウシ、タチシオデ、セリなども、わたしのおりになりました。」

「それはうれしいね。まだまだ、あるんだけど、した写真しゃしんてごらん。この山菜さんさいかおりがよくて、とてもおいしいよ。」
モンタ博士

写真1
花ちゃん
「なんだろう。わたし、たことがあるようないような⋯⋯。」

オーくん
「ふーむ、名前なまえらないなあ。っぱはみっつにかれているみたいだな。三つの葉だな。」

「オーくん! すごいね。正解せいかいだよ。おめでとう。そのとおりだよ、この植物しょくぶつ名前なまえは、オーくんったとおり『ミツバ』でいいんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「いやー、そんなにほめられちゃって、ぼく、うれしいです。ひょっとして、ぼくは天才てんさいなのかもしれないなあ。」

花ちゃん
「そのようですね。天才てんさい・オーくん! ところで、モンタ博士はかせ! このミツバという植物しょくぶつは、どんなところにあるのですか。」

「いい質問しつもんだね。さすがははなちゃん。花ちゃんも天才てんさいだね。このミツバというのはね、かげのややしめりのあるところや、かわさわちかくにられるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そういう場所ばしょにあるのですか。今度こんどつけてみようね。オーくん!」

オーくん
「そうだね。そうしよう。」

二人ふたりでがんばってつけてごらん。ところで、このミツバによくている植物しょくぶつがあるんだよ。した写真しゃしんを見てごらん。」
モンタ博士

写真2
オーくん
「あっ! みぎひだりみっつのですね。えーっと。ミツバは左だけど、右のも三つ葉っぽくて、よくていますね。」

「そうだろう。みぎ植物しょくぶつ名前なまえは『ウマノミツバ』とうんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「えっ! うま関係かんけいしているんですか。」

べられるそうにはね。かならずとってもいいくらい、ているか、まずいか、どくのある野草があるからをつけたほうがいいよ。この植物しょくぶつは、うまに食べさせるくらいにしかならないそうなんだ。モンタ博士はかせ実際じっさいに食べてみたけど、おいしくはなかったね。」
モンタ博士

オーくん
「そうですか。べてもおいしくないんですね。」

「そうなんだよ。まずいとわれているけどね、本当ほんとうかどうか、モンタ博士はかせ今回こんかいはじめてべたよ。でもね、やっぱりおいしくなかったね。ところで、ミツバのおひたしをつくったので、みんなで食べよう。」
モンタ博士

写真3
花ちゃん
本当ほんとうですか。うれしいです。いただきまーす!」

オーくん
「うわあー。とてもかおりがいいですね。これはおいしいです。最高さいこうです。」

「それは、よかったよかった。それでは、ついでに採集さいしゅうしてきた、この植物しょくぶつはどうだろうなあ。べられるものだよ。どうぞ! めしがれ。」
モンタ博士

写真4
花ちゃん
べるまえいたいのですが、とってもきれいな緑色みどりいろですね。」

「そうだね。なん表現ひょうげんしたらいいかな。あかるいグリーンいろってかんじだね。」
モンタ博士

オーくん
「この山菜さんさいは、なんという名前なまえなんですか。」

「これはね、『ウワバミソウ』とうんだ。これは、べるというよりも、くきだけを食べるそうなんだ。さあ! おあじはどうかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「とてもみどりいろあいがくて、てもおいしいとかんじます。」

オーくん
くきがシャキシャキしていて、ごたえがあっておいしいです。」

「それはよかったね。今度こんどまた、みんなで山菜さんさいりてくてくにこう!」
モンタ博士

ウワバミソウのひとりごと
 わたしは、ウワバミソウといます。別名べつめいをミズとか、ミズナとも言うんですよ。私は、とてもきれいきで、みずのきれいなけいりゅうのようなさわ沿いや岩場いわばにいるのよ。ミツバとおなじような日陰ひかげが好きで、モンタ博士はかせはミツバを採集さいしゅうしたときに、私も一緒いっしょに採集してくれたというわけなのよ。私のチャームポイントというか、りは、なんとも言えないこのみずみずしいあざやかな緑色みどりいろでしょうね。でることによって、そのいろいがさらにかくにんできるので、ぜひどうぞ。それから、しょっかんがとてもいいので、たくさんのファンがいるのよ。名前なまえ由来ゆらいはね、「うわばみ」(蟒蛇うわばみ⋯⋯おおきなヘビ)、つまり、大きなヘビのみそうなところえているくさという意味いみなのね。さらにおまけに、ミズとは方言ほうげんでね、水辺みずべとか湿地しっちとかに自生じせいしているからなのよ。なお、山菜さんさいにはよくている野草やそうがあるというおはなしだったけど、アオミズというのは、っているというか、葉のかたまったちがうから、ちがえることはないとおもうよ。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ