トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (4)とりのなかま
(630)鳥講座とりこうざ2(鳥の消化しょうか
オーくん
「おじさん! こんにちは、またあそびにてしまいました。」

花ちゃん
「そうなんですよ。オーくんは、このまえ、おじさんにとりのおはなしいてから、すっかりハマってしまったようなんです。おじゃましてもうしわけありません。」

「やあ! オーくんはなちゃんもげんそうでなによりだね。」
カワセミのおじさん

オーくん
「このまえは、とりはねについておしえてくれてありがとうございました。それで、もっとおはなしきたいなとおもって、またおじゃましたんです。」

「みんなとおはなしすると、おじさんもたのしいんだよ。なんでもいていいよ。」
カワセミのおじさん

オーくん
「それでは、ずいぶんまえからになっていたことがあるんですが、どうしてとりにはがないんですか。」

「そうだね。いい質問しつもんだね。まず、とりなにべるとおもうかな。」
カワセミのおじさん

オーくん
むしとか植物しょくぶつたねとかをべるとおもいます。」

花ちゃん
かわちかくのとりは、さかなべます。それから、猛禽類もうきんるいは、ほか動物どうぶつにくとか食べるんですね。」

「そうだね。身近みぢかとりたちは、いろいろなものをべているんだよ。食べるとっても、もぐもぐとでかむのではなく、ほとんどんでしまうんだ。」
カワセミのおじさん

オーくん
「ごはんをべるときは、よくかむようにわれますが、かまずにむなんて、消化しょうかによくないようですが⋯⋯。」

とり消化しょうかにかける時間じかんみじかくして、からだそとはやすようにしているんだよ。」
カワセミのおじさん

オーくん
「つまり、すばやく消化しょうか吸収きゅうしゅうして、からだかるくしびやすくしているということですか。」

「そのとおり、そのとおりだよ。」
カワセミのおじさん

花ちゃん
「では、とりはどのようにべたものを消化しょうかしているのですか。」

とりは『せん』と『きん』という2つのがあるんだよ。」
カワセミのおじさん

写真123
オーくん
「2つもがあるんですか。」

「そうだよ。『せん』というのは、人間にんげんおなじような役目やくめがあってね、つよ酸性さんせい消化しょうかえきもの化学的かがくてき分解ぶんかいするんだ。」
カワセミのおじさん

花ちゃん
「2つなにをするんですか。」

「2つの『きん』は、『すなぎも』ともうけど、ひとおなじような役目やくめがあり、強力きょうりょく筋肉きんにくでできた運動うんどうとあるもの? によって、ものをすりつぶすんだよ。」
カワセミのおじさん

オーくん
「あるものって、いったいなんなんですか?」

「それはね、いしなんだよ。」
カワセミのおじさん

オーくん
「へえー。いしって、あの石ころですか。」

とり種類しゅるいによってはいしたないものもいるけど、大昔おおむかしにいたとり祖先そせんかんがえられている恐竜きょうりゅうも、石を持っていたことがかっているんだ。」
カワセミのおじさん

オーくん
「へえー。そうなんですか。とりについて、今日きょうもいろいろと勉強べんきょうができました。かるって、おもしろいですね。それに、見方みかたかんがかたがよりふかくなるんですね。またあそびにてもいいですか。」

「いつでもおいで、っているよ。あっ! そうだ。今度こんどいっしょに野鳥やちょう観察かんさつこうよ。観察することにより、とりについてよりかってたのしいよ。」
カワセミのおじさん

花ちゃん
本当ほんとうですか。うれしいです。」

オーくん
「ヤッター! たのしみにしています。」

鶏肉けいにく専門店のご協力を得て!
 鳥の胃の写真を見て、とてもリアルというか、本物そのもので、よくここまで詳しく撮影できたか、不思議に思う人もいることでしょう。実は、すなぎもとかは焼き鳥屋さんでよく注文はするものの、その実態はあまり知りませんでした。というよりもそのような機会は全くなく、より分かりやすい説明をするためにどうしようかといろいろと考えた結果、実際に鳥肉屋さんに行って、お肉をさばいている人に直接お話を聞きたいと考えました。しかし、モンタ博士の知り合いや親戚には鳥肉屋さんはいないし、またまた、どうしようかと思い悩み、勇気を出して全く知らない鶏肉屋けいにくやさんに電話して交渉してみました。もちろん、東京書籍株式会社の『てくてく自然散歩』という教育的なネットに情報として載せることをお伝えしたところ、とても喜んで引き受けてくださいました。お店の名前は八王子はちおうじ鳥肉店とりにくてんすえよし」というところです。そこのご主人の中沢さんが、特別に解体していないニワトリを一羽仕入れてくれて、目の前で30分ほど実演をしてくださいました。正直、初めての経験であり、感動・驚きの連発で、ニワトリに対するイメージがすっかり変わってしまいました。懇切丁寧な説明をしてくれた中沢さんには、心より感謝の気持ちでいっぱいであります。この紙面をお借りし御礼感謝申し上げます。お忙しい中、本当にありがとうございました。
 なお、鳥の解剖として全てを知らせようかとも考えたのですが、小学生には少しリアル過ぎて衝撃的な画像もあり、一部のみの掲載となりましたことをご了解ください。
   てくてく自然散歩シリーズ
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