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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(625)テイカカズラとキジョランのかずは?
写真1・2
オーくん
「ねえ、はなちゃん。この植物しょくぶつって、フワフワとよくぶね。」

花ちゃん
「そうね、タンポポとおなじように綿毛わたげがいっぱいついているからね。」

オーくん
「この植物しょくぶつ名前なまえは、なんていうの。」

花ちゃん
ひだりがテイカカズラで、みぎはキジョランというのよ。」

オーくん
「この綿毛わたげがたくさんついているから、それでよくぶんだよね。」

花ちゃん
「そのとおりよ。それがどうかしたの。」

オーくん
「それにしても綿毛わたげがたくさんあるね。」

花ちゃん
「たくさんあるし、絹糸きぬいとのようにとてもほそくてしろくてきれいね。」

オーくん
はなちゃん、このしろ全部ぜんぶでいくつあるのかな。」

花ちゃん
「そうね。わたしもらないわ。かぞえたことがないもん。」

オーくん
「そうか、はなちゃんでもかぞえたことがないんだ。りたいな。このかずを。」

花ちゃん
「えっ! 本気ほんきっているの。かぞえるのが大変たいへんそうだよ。」

オーくん
はなちゃんはいろいろな植物しょくぶつ図鑑ずかんっているんでしょ。それにはかずとかいてないのかな。」

花ちゃん
たことないなあ。でも、本当ほんとう何本なんぼんくらいあるのかしら。」

オーくん
「ねえ、図鑑ずかんにもいてないということは、調しらべたひとがいないということかな。そうだ。何事なにごともチャレンジすることが大切たいせつだと、いつもモンタ博士はかせっているよね。はなちゃん! 挑戦ちょうせんしてみようよ。」

花ちゃん
「そうね。なんだかたのしそう。やりましょう。でも、どうやって調しらべようか。」

オーくん
「そうだな。よくると、まとまっているかんじだね。それじゃ、バラバラにしてみたらいいかもね。」

花ちゃん
「そうね。ごちゃごちゃしてたらかぞえられないけど、いくつかのまとまりにけるということね。」

オーくん
「それから、しろなので、くろかみうえでやるとかりやすいかもね。」

花ちゃん
「そうね、そのとおりね。」

オーくん
けると、かぜやちょっとしたいきなどでんでしまうよね。そうだ、まとまりをセロテープではりけてしまえばいいんだね。」

花ちゃん
「さすが、オーくん天才的てんさいてきなひらめきですね。」

オーくん
「ともかくけて分けて、まとまりにしていくんだね。なんとかできたけど、とてもほそなので、肉眼にくがんではえくいね。どうしよう。」

花ちゃん
「そうだ。むしメガネでて、1つ1つかぞえていきましょう。」

オーくん
はなちゃん、二人ふたりでやったから、なんとかできたね。記念きねん写真しゃしんっておこう。」

     
写真3・4
花ちゃん
「あとは、かぞえた数字すうじをたしざんしていけばいいのね。」

オーくん
「それでは、発表はっぴょうします。テイカカズラは724ほん、キジョランは1767本。わったね。はなちゃん、ぼくたち、よくがんばったね。」

はなちゃん・オーくんなにをがんばったの。」
モンタ博士

花ちゃん
「わたしたちで、テイカカズラとキジョランの綿毛わたげかず調しらべたんです。」

「ほほー。ふつうならかぞえるなんかしないでわりにするけど、すごいね。どうやって調しらべたのかおしえてほしいね。」
モンタ博士

オーくん
「これこれ、こうやって、それからそれから、こうやってからまたこうやって!」

「すばらしい! どうやって調しらべるか。その方法ほうほうかんがえたのだからえらい。」
モンタ博士

オーくん
「それほどでもありませんが⋯⋯。」

「1つ1つのまとまりをつくって、いくつかにけたのがすごい。」
モンタ博士

花ちゃん
「それほどでもありませんが⋯⋯。」

「それから、どうやれば目立めだつかかんがえ、くろかみ使つかったのがえらい。」
モンタ博士

オーくん
本当ほんとうにえらいですか。うれしいな。」

「さらに、ばないように、テープではりけたのはナイスアイデアだ。」
モンタ博士

花ちゃん
本当ほんとうにナイスアイデアですか。うれしいわ。」

「もっとあるよ。むしメガネを使つかい、きちんと調しらべたのが立派りっぱだね。」
モンタ博士

オーくん
立派りっぱなんてわれると、てれちゃいます。」

「さらに、最後さいごまで根気こんきよくかぞえたのも感心かんしんだね。」
モンタ博士

花ちゃん
感心かんしんなんてわれると、うれしくなっちゃいます。」

「でもね、よくかんがえていくと、いくつかの課題かだいもあるね。」
モンタ博士

花ちゃん
課題かだいですか。問題点もんだいてんということですね。」

「そうだね。テイカカズラとキジョランの1つずつのデータということだね。統計とうけいるには、サンプルのかず大切たいせつなんだ。個体こたいによってもあるから、なるべくたくさんやるといいね。それから、かぞかただけど、あやまりもあるだろうから、何度なんども数えたりするといいかもね。」
モンタ博士

オーくん
課題かだいがあるということは、失敗しっぱいということですか。」

「とんでもない、大成功だいせいこうだよ。すばらしいよ。みんながめんどうだ、大変たいへんだということにチャレンジしたこと、そしてこの経験けいけんは、とても価値かちのあることだとおもうよ。すばらしい×無限大むげんだい)だよ。」
モンタ博士

オーくん
「よーし、ほめられたぞ。これからもいろいろなことに興味きょうみ関心かんしんって、観察かんさつ実験じっけんたのしんでいくぞ。」

花ちゃん
「そうしましょう。そうしましょう。好奇心こうきしん大切たいせつにしていきまーす!」

テイカカズラのつぶやき
 わたしは、キョウチクトウのテイカカズラといます。私の名前なまえは、式子しきし内親王ないしんのうあいした藤原ふじわらの定家ていかが、死後しご彼女かのじょわすれられず、ついに定家ていかかずらまれわって彼女のはかにからみついたという伝説でんせつもとづいているそうですが、諸説しょせつあるようです。なお、かずらとは、ツルになる植物しょくぶつという意味いみです。
 私は、くきあかるいところでは地上ちじょうをはいまわり、くらい所ではによじのぼるようです。それにはんしてナツヅタ、フジは暗い所ではめんうようになっています。5~6がつごろしろはなかせ、のちにいろっぽくへんしんしていきます。おおくの栽培さいばい品種ひんしゅなどがあり、いまでは垣根かきねなどにもられます。かおりもとてもいいんですよ。まだ経験けいけんかたは、ぜひ、私にかおはなちかづけて五感ごかん活用かつようして観察かんさつしてください。
 私の特徴とくちょうは、なんといっても花ちゃんやオーくん紹介しょうかいしてくれたように、たくさんのきぬのような綿毛わたげです。でも、そのかずかぞえたというからとても感心かんしんしています。本当ほんとうにびっくりしています。だれでも数えるになりませんね。しかし、私より上手うわてのキジョランはばい以上いじょうの綿毛をっているんですね。すごいです。尊敬そんけいしちゃいます。これからもいろいろな植物しょくぶつ研究けんきゅうし、たのしく観察かんさつ実験じっけんしてください。期待きたいしています。
   てくてく自然散歩シリーズ
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