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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
4.自然界しぜんかいのつりあい・環境保全かんきょうほぜん地質ちしつ地形ちけい世界せかい
 (3)自然環境しぜんかんきょう保全ほぜん
 (4)自然しぜんのめぐみ
 (5)地質ちしつ地形ちけい世界せかい
(609)真鶴まなづるもりMAPマップき)
写真1・2
オーくん
「うわあー! おおきなですね。モンタ博士はかせ。」

花ちゃん
「また、どっかにおかけしたのですか。いいな、いいな。わたしきたかったな。」

「まあまあ、また、そのうちね。ところで、すごくおおきなでしょ。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士はかせちいさくえますね。これはどこですか。」

「よくいてくれたね。このもりはモンタ博士はかせだいきな森でね。神奈川県かながわけん真鶴まなづる半島はんとうにある森だよ。」
モンタ博士

オーくん
真鶴まなづる半島はんとう? どこかな? どんなもりなんですか。」

「ともかくふとたかりっがあちこちにあり、それはそれは、はくりょく満点まんてんですごいもりだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「このもり大昔おおむかしからあったのですか。」

「そうだね。まずは歴史れきしからおはなししようね。ここはむかしなどまったくなくて、ただのススキのはらっぱだったそうだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー、そうなんですか。そのむかしというのは、いつごろなんですか。」

江戸えど時代じだいだ。1660ねんころだね。当時とうじ小田原藩おだわらはんが150,000ぽん(15万本まんぽん)のマツのなえ植林しょくりんしたのがはじまりなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「150,000ぽんって、すごいですね。」

「その明治めいじ維新いしんがあり皇室こうしつ御料ごりょうりんとなり、戦後せんごは、真鶴町まなづるまちのものになったんだよ。真鶴の町の人々ひとびとにとっては、とてもしたしみがあり『おはやし』とよんで大切たいせつにしてきたんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「『おはやし』っていうんですか。ちょっといたことがないですね。」

「おはやしは、真鶴まなづる人々ひとびとのくらしをささえ、人々はお林をまもってきたんだ。その関係性かんけいせいは、人と自然しぜんとが共生きょうせい、つまり、ともきてきたというものなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「すごいもりなんですね。大切たいせつな森なんですね。」

「あのね、それからね、真鶴まなづるうみというのはね、いろいろなたくさんの種類しゅるいのおさかながいるということで有名ゆうめいなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「どうして、そんなにいろいろなさかながいるんですか。」

ゆたかなうみなんだよ。そして、それをささえているのが、この『おはやし』なんだ。それでね、『うおつきあんりん』ともいわれているんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「『うおつきあんりん』? またまたいたことのない名前なまえですね。」

「それはね、した写真しゃしんのように、うみちかくのもりだろう。こういうところはね、むかしから『さかなあつめる森』として、まもられてきたんだね。」
モンタ博士

写真3
オーくん
「どうして、そんなにさかなあつまるのですか?」

がたくさんあるとね、海面かいめんくらがりをつくってくれるでしょ。そうするとね、それをこのんでたまごんだり、生育せいいくとしてとてもいいので、さかなあつまるわけなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そういうわけですか。さかな産卵さんらん成長せいちょうにいいのですね。」

「それからね、うみちたがあり、むしなどがいるので、プランクトンがえて、それをべようとさかながあちこちからあつまるんだ。」
モンタ博士

オーくん
栄養えいようたっぷりな場所ばしょになるということですね。」

「それからね、森林しんりんとおってしみしたミネラルいっぱいの地下水ちかすいも、さかなにとってはいいんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「とてもいいみずというわけですね。」

「それから、あめって、そのみず一度いちど森林しんりん吸収きゅうしゅうされてからうみながれるために、かい水温すいおん変化へんかすくないのもさかなむのにいいんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。ぜんぶさかなのためになっているんですね。すごいですね、うおつきあんりん。それで、どんながあるんですか。」

「マツはもちろん、スダジイ、クスノキなどの林立りんりつしている混合こんごうりんなんだ。たかさ30メートル、木のまわり(円周えんしゅう)が5メートル以上いじょうのものもあちこちにられるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ということは、巨木きょぼくもりということですか。」

「そうだね。もりなかのいろいろな植物しょくぶつはもちろん、海岸かいがんには海浜かいひん植物という特徴とくちょうてきな植物もあるし、それはそれはいいところだよ。おまけにみさきには町立ちょうりつ遠藤えんどう貝類かいるい博物館はくぶつかんもあって、一度いちどってみる価値かちのある所だよ。」
モンタ博士

オーくん
きたいな、行きたいな。」

花ちゃん
「そうだ。まえにインターネットで情報じょうほうをたくさんあつめましょうね。オーくん!」

オーくん
「そうしよう、そうしよう。」

はなちゃんとオーくんのために、おまけマップをつくったから、ぜひてね。」
モンタ博士

 
真鶴半島・おまけマップ
写真4
 
真鶴半島の照葉樹林しょうようじゅりんについて
 真鶴半島のお林・魚つき保安林は、クスノキやスダジイなどの照葉樹林と、クロマツ・アカマツのマツ林で構成されている。林床部には様々な種類の植物が生育しており、多様性が高いといえる。神奈川県を代表する照葉樹林でこれほどの群落は大変貴重であり、2009年2月に県指定の天然記念物に指定されている。

 
真鶴半島の岬周辺みさきしゅうへんマップ
写真5
   てくてく自然散歩シリーズ
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