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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (5)自然観察しぜんかんさつ実験じっけんのてびき
(607)かんたん、30びょうおしばな
写真1
オーくん
「うわあー! はなちゃん! きれいなおしばなだね。ちょっとせて。」

花ちゃん
「これは、モンタ博士はかせといっしょにつくったのよ。いいでしょ。」

オーくん
「とってもいいね。でも、どうやってつくったの。」

花ちゃん
はなほんあいだにはさんだだけよ。でも、おしはなつくるには、とても時間じかんがかかるのよ。」

オーくん
「ふーん、そうなんだ。でも、時間じかんがかかるのはどうもな⋯⋯。」

花ちゃん
時間じかんはかかるけど、とてもかんたんなの。ほんにはさんでおけばOKオーケーよ。」

オーくん
ほんとかにはさんでおいても、そのうちわすれちゃうんだよな。」

「まあ、そういうこともあるね。それでは、今日きょうはおしばなのおはなしをしようかな。」
モンタ博士

オーくん
「よろしくおねがいします。ところで、おしばなをもっとかんたんにつくほうほうとかはないのですか。」

「まあ、そんなにあわてない、あわてない。まず、おしばなというとね、むかしから新聞紙しんぶんしなどにはさんでね、その新聞紙を毎日まいにちえたり、けっこう大変たいへん作業さぎょうなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「なぜ、毎日まいにちえる必要ひつようがあるのですか。」

花ちゃん
「このまえは、モンタ博士はかせがどこかから、うすい雑誌ざっしのようなものをってきてくれて、それでつくったとおくしているのですが⋯⋯。」

「そうだったね。いまえきやコンビニなどにフリーペーパーというものがいてあって、ゆうにもらえるものがあってね、ほんのすこしだけのおしばななら、それにはさんでおくのもおすすめだね。」
モンタ博士

オーくん
「でも、それでも、時間じかんがかかるんですよね。もっとみじかい時間にできる方法ほうほうはないのですか。」

「そうだね。それじゃ、3ぷんおしばなはどうかな。」
モンタ博士

オーくん
「え! たった3ぷん? まるでカップラーメンみたいですね。」

「それはね、アイロンを使つか方法ほうほうなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! アイロンでできるんですか。どうやるのですか。」

「アイロンのねつおもさをようするんだよ。アイロンだいうえ何枚なんまいかみをしいてね、そのあいだはなをはさむんだ。3ぷんはかからないかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「へえー! らなかったです。今度こんどやってみますね。」

「でも、アイロンはとてもあついから、をつけてやってくださいね。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど、そういうことですか。でも、もっとはやつくりたいときはどうするのですか。」

「そうだね。それじゃ、30びょうおしばなはどうかな。」
モンタ博士

オーくん
「え! たった30びょう? どうするんですか。」

「この方法ほうほうは、モンタ博士はかせのオリジナルではないけど、インターネットにあったものでね。実際じっさいにやってみたら、けっこううまくできるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「30びょうおしばなは、わたし初耳はつみみです。どうやるのですか。」

必要ひつようなものは、Bビー5くらいのおおきさのだんボールとキッチンペーパー、それにゴムがあればOKオーケーだよ。」
モンタ博士

オーくん
「たったそれだけですか。かんたんそうでいいですね。でも、どうやるのですか。」

したにその順序じゅんじょかる写真しゃしんがあるから、それをるといいよ。つまりね。①だんボールにキッチンぺーパーをのせ、②そのうえはなき、③さらに、おなじようにキッチンペーパー、段ボールのじゅんにのせ、④ゴムでじて、電子でんしレンジで30びょうチンで、はい! できあがりというわけさ。」
モンタ博士

写真3・4
写真5・6
押し花・植物標本作りは、植物研究のはじめの一歩
 押し花標本、押し葉標本のことを、昔は腊葉標本さくようひょうほんと呼んでいた。さくとは、干すとか干物にするとかの意味があったそうである。日本の植物分類学の父と言われる牧野富太郎は、生涯でその腊葉標本の数が50万点にものぼると言われている。現在、それらの標本は、東京都立大学にある「牧野標本館」に厳重に保管されている。私も、植物の勉強を始めた頃に、野外の植物を採集しては、新聞紙にはさみ、その後、画用紙に貼り付けたものである。ただ、保管状態が悪かったので、カビが多量に発生して全て廃棄した苦い思い出もある。
 植物の葉や花は、時とともに枯れてしまうが、採集した日時や場所を記載しておけば、それは大変貴重な自然科学の学術的な資料となるのである。標本作りは、草花に『第二の命』を与えるという大切な作業であると思う。
   てくてく自然散歩シリーズ
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