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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (4)生物せいぶつ日本人にほんじんのかかわり
(606)コキアでほうきづくりにチャレンジ!
写真1
オーくん
「あ! モンタ博士はかせだ。」

花ちゃん
なにをしているのかな。」

オーくん
なに一生懸命いっしょうけんめいつくっているかんじだね。」

花ちゃん
「モンタ博士はかせ! こんにちは! さっきからなにをしているのですか。」

「やあ! はなちゃん・オーくん元気げんきかな。あのね、いまつくっているのはね、なんだとおもうかな。」
モンタ博士

オーくん
なにか、のようですね。いや、それともくされたものかな。」

花ちゃん
「あまりたことがないものみたいです。」

「そうかな。それでは、これはいまれているけど、もし、これがあかえだだとしたら、なにがつかないかな。」
モンタ博士

写真2・3
オーくん
あかえだ? さっぱりかりません。」

花ちゃん
「ひょっとして、これは、『コキア』ですか。」

「ピンポーン! そのとおりだね。これは、『コキア』だよ。うえ写真しゃしん茨城県いばらきけんにある国営こくえいひたち海浜かいひん公園こうえんのものだよ。」
モンタ博士

オーくん
「とってもきれいな写真しゃしんですね。どうしてこんなにあかいのですか。」

花ちゃん
「それはね、紅葉こうようしているからですよね。モンタ博士はかせ。」

「そうだよ。このコキアという植物しょくぶつはね、なつあいだあかるいライムグリーンで、丸々まるまるとしてかわいらしいかたちをしていてね、10がつころになるとうえ写真しゃしんのように、あかくきれいになるんだよ。したの写真はれているコキアだよ。」
モンタ博士

 
かれれているコキア
写真4
オーくん
「このあかしょくぶつと、いま、モンタ博士はかせっているものは⋯⋯おなじなの? ⋯⋯あっ! いろはちがうけど、かたちはまったく同じだ。」

「このコキアという植物しょくぶつは、日本にほんのものではないけどね、和名わめいでは、『ほうきぎ』というんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど、それで、モンタ博士はかせは、いま、ホウキをつくっているのですね。」

「そうだよ。ホウキがつくれるとわれているけど、本当ほんとうにできるかどうか、自分じぶんで作っているというわけさ。実験じっけんみたいなものさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ほうきというと、がっこうのおそうかんくらいしか使つかわないわね。ところで、モンタ博士はかせ! 学校で使うホウキは、なに原料げんりょうにしているのですか。」

「そうだね。いい質問しつもんだね。ふつうは、『ホウキモロコシ』というイネ植物しょくぶつ使つかうことがおおいみたいだよ。別名べつめいを『ほうききび』ともいうんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。そんな植物しょくぶつがあるんですね。」

いまから200ねんくらいまえ日本にほんにゅうされたようだよ。その関東かんとう一円いちえん栽培さいばいされたそうだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
いまもそのホウキモロコシのはたけはあるのですか。」

いまでは東南とうなんアジアのタイ、インドネシアで栽培さいばいされたものを輸入ゆにゅうしているらしいよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー、そうなんですか。」

「ほかにも、シュロやシダ、たけなどを材料ざいりょうにしたホウキもあるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー、ホウキの世界せかいというのもおくふかいんですね。」

写真5
「それから、いま紹介しょうかいしたホウキは天然てんねん植物しょくぶつ素材そざいをもとにしたものだけど、現在げんざいでは、化学かがく繊維せんいでできたホウキのほうおおいくらいだよ。みずつよくてじょうぶで加工かこうしやすく、使つかみちわせていろいろあるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。おうちにもいろいろな化学かがく繊維せんいのホウキがあります。」

「そうだろうね。なんておはなししているうちに、やっとできました。モンタ博士はかせ特製とくせいの『コキアホウキ』のできあがり。」
モンタ博士

写真6
オーくん
「とても上手じょうずにできてよかったですね。」

「ここで、お掃除そうじ大好だいすきなぼくのお友達ともだちにこのコキアのホウキをあげたんだ。そしたら、またね、その使つかごこや、感想かんそうなどがとどいたんだ。」
モンタ博士


御掃除好子おそうじすきこさんから

感想かんそうぶん
 モンタ博士はかせ、コンニキア。なんちゃって! こんかいほうきは箒っぽい箒ですね。まさかコキアだなんて。はたけのキャビア(おこめのこと)をどんぶりいっぱいべるのが大好だいすきなのですが、そのどんぶりの親分おやぶんですか。えだがとってもほそくて、やわらかいですね。さっそくお掃除そうじ使つかってみましたら、コキアのこまかい枝がはらはらといっぱいちてくるので、たたみ部屋へやあきらめてテラスで使ってみることにしました。枝がこまかくかれていてやわらかいので、ちいさなほこりまでしっかりからめとってくれます。ちりりにあつめるのはちょっと大変たいへんですが、モンタ博士がってきてくださったときに「すこしずつのたばにしてタコいとなどで束ねてたいらにするといよ」とおしえてくださったので、かたちえながら使っていってみようとおもっています。ちなみにこまかい枝ですが、なんかいか使っているうちに落ちなくなってきて、あまりにならなくなってきました。落ちたとしても有機物ゆうきぶつだからからだがいはなく、安心あんしんですね。
   てくてく自然散歩シリーズ
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