トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (4)とりのなかま
6.その
 (1)動画どうがたのしむ世界せかい
(604)カワセミの魚ダイビングキャッチ
写真1
  
オーくん
はなちゃん。うえとりなんというか、もちろんっているよね。」

花ちゃん
「うわあー。カワセミね。ステキな写真しゃしんですね。どうしたの? この写真。」

オーくん
「あのね、おうちのちかくに野鳥やちょう観察かんさつきなおじさんがいてね、このまえせてくれたんだ。すごく感動かんどうしたらね、プリントアウトして1まいくれたんだ。」

花ちゃん
「それはよかったわね。それにしても素晴すばらしい写真しゃしんね。」

オーくん
「そのひと趣味しゅみ写真しゃしんっていてね、おおきな望遠ぼうえんカメラをって、よくくそうだよ。」

花ちゃん
「あのさ、このまえのモンタ博士はかせの、『ダイサギのさかなゲット動画どうが』がよかったね。」

オーくん
「そうだね。ぼくたちだけでなんとかとりどうれないかな。」

花ちゃん
「そうだ、スマホで動画どうがろうよ。」

オーくん
「そうだ、そうだ。そうしよう!」

花ちゃん
「せっかくだから、カワセミの動画どうがにチャレンジしましょう。」

オーくん
「えっ! カワセミ! それはちょっとむずかしいんじゃないかな。無理むりなんじゃないかな。」

花ちゃん
はじめるまえからそんなよわでどうするの。まずはなにごともチャレンジ精神せいしん大切たいせつですよ。さあ! オーくんこう、行こう。」

 ⋯⋯ということで、二人ふたりはカワセミ動画どうがゲットのために、てくてくかけたとさ。
花ちゃん
「どこにいるのかな。かわちかくだとおもうけど⋯⋯。」

オーくん
「ともかく、あちこちあるこう! うごこう! さがそう!」

花ちゃん
「あれ? はしちかくにたくさんのひとがいるけど、なにしているのかな。」

オーくん
「ともかくってみよう。」

花ちゃん
「みなさん! こんにちは! なにをしているのですか。」

おばさん
「シーっつ! しずかにね。ほら、あそこをてごらん。」

おじさん
「よーく、てごらん。カワセミがいるわよ。きれいなとりだね。」

オーくん
「さあ、るぞ、スマホをポケットからして、スイッチオンだ。」

花ちゃん
「さあ、いつでもいいよ! カワセミさん! さかなるためにダイビングしてよ。」

オーくん
「うーん、むずかしいなあ。なかなかびこまないよ。こまったな。」

花ちゃん
「オーくん。あきらめちゃだめ、何事なにごとも『ねばり』が大切たいせつよ。」

オーくん
「あっ! んだ。ホバリングだ。すごい、きれいなあおがキラキラしてる。あっ! ダイビングしたぞ。あっ! しまった。とれていて、どうスイッチにしてなかった。ごめん。」

写真2
花ちゃん
「え! ほんと! こまったなオーくん。でも、また、チャレンジね。さあ! ちこんでないで、つぎがんばろうね! わたしはしっかりてるから、オーくんはスイッチをよろしくね。」

オーくん
「あれ、あのカワセミは、よくると、くちばしのしたあかいぞ。」

花ちゃん
「そうね。カワセミのメスということよ。オーくん。」

オーくん
「ふーん。そうなんだ。よくると、さかなうごきをっているようだね。」

花ちゃん
「そうね、そうやって、ねらいをつけているのね。」

オーくん
「あっ! あっ! んだ!」

花ちゃん
今度こんど動画どうが、だいじょうぶ。」

オーくん
「もちろんOKオーケーさ。すごい! さかなをキャッチしたぞ。ヤッター! おめでとう。」

花ちゃん
「あ、くびをふっているわ。」

オーくん
なにをしているのかな。」

花ちゃん
「そうか、かったわ。岩場いわばくび左右さゆうにふりながら、いわちつけているわ。」

オーくん
「どうしてちつけたりするの。」

花ちゃん
「それは、たぶん、元気げんきさかな気絶きぜつさせるためなんだわ。」

オーくん
「そうか。ついにったぞ! カワセミのダイビング。やったね。このどう、すぐにモンタ博士はかせせにこう。」

花ちゃん
「そうしましょう、そうしましょう。」

がけの巣穴で子育てをするカワセミ
 カワセミは、川の水の流れなどで土がむきだしになった土手などに巣を作ります。巣作りは3月初旬から始まります。冬の間は雄と雌はそれぞれが単独でなわばりをもっていて水辺を移動します。春の繁殖期になると追いかけっこをする姿が見られるようになります。
 雄は雌に魚をプレゼントしながら求愛し、その行動を「求愛給餌きゅうじ」といいます。雌がそのプレゼントをもらうとカップルが成立ということです。巣穴を作るといっても、簡単にはできず、かなりの重労働ということです。近くの木の枝に止まり、そこから崖に向かってくちばしの先で体当たりをしていきます。小さなくぼみができると、そこを足場にさらに本格的な巣穴作りを行います。こうして直径7cm、奥行き80cmの巣穴が完成するということです。なお、この仕事はほとんどが雄が行うので、「男はつらいよ!」の世界のようです。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ