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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
6.その
 (2)検索けんさくいろいろ
(596)カシ・シイののけんさく
花ちゃん
「モンタ博士(はかせ),あの・・・,この(まえ)のドングリのけんさく(ひょう)は,とても(やく)()ちそうですが,でも,(わたし),スダジイとか,アラカシとか,どんな()っぱだか今一(いまいち)よく()からないんですが・・・。」

オーくん
「そうそう,ぼくなんか,『(はな)ちゃん・オー(くん)・モンタ博士(はかせ)のてくてく自然(しぜん)散歩(さんぽ)』のおかげで,このごろは(すこ)しは,(しょく)(ぶつ)おんちじゃなくなったけど,でも,どうもかりにくいですね。」

「なるほど。二人(ふたり)ともそれでいいんだよ。よく()かっていないということが分かっただけでも,すごいことなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「なんだか,ほめられたような()もするし,そうじゃないような気もするな。」

花ちゃん
「まあ,いいじゃないの。ところで,モンタ博士(はかせ)()(ぢか)()られるシイやカシの()っぱを見分(みわ)けるのはむずかしいですね。」

「そうだね。植物(しょくぶつ)調(しら)べるには,まず(はな)()ればいいけど,花はいつも()いているわけではないね。だから,植物を調べる方法(ほうほう)として,まず,()っぱを見ることが大切(たいせつ)なんだよ。」
モンタ博士

オーくん
()っぱですか? どれもこれもみんな(おな)じように()えますが・・・。」

「まず,()っぱの(かたち)から()てみよう。どんな形をしているかだ。植物学(しょくぶつがく)では,(はり)のように細長(ほそなが)いものを『針葉樹(しんようじゅ)』というんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
針葉樹(しんようじゅ)(はじ)めて()()(まえ)ですが,どんなものがあるのですか。」

「マツやスギ,ヒノキやモミなどがその代表(だいひょう)でもあるかな。」
モンタ博士

オーくん
針葉樹(しんようじゅ)(ほか)には,どんなものがあるのですか。」

()(はば)がせまいので『針葉樹(しんようじゅ)』。それに(たい)して,葉っぱの幅が(ひろ)いものを『(こう)(よう)(じゅ)』というんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
広葉樹(こうようじゅ)? これも(はじ)めて()()(まえ)ですが,どんなものがあるのですか。」

「この広葉樹(こうようじゅ)というのは,たくさんあるんだよ。ほとんどの()が広葉樹といってもいいだろうね。」
モンタ博士

オーくん
(しょく)(ぶつ)調(しら)べる(ほう)(ほう)として,(ほか)にまだありますか。」

広葉樹(こうようじゅ)ということが()かったら,(つぎ)段階(だんかい)では,()っぱが常緑樹(じょうりょくじゅ)落葉樹(らくようじゅ)かということを()ていくことも大切(たいせつ)だよ。」
モンタ博士

オーくん
「『常緑樹(じょうりょくじゅ)』と『落葉樹(らくようじゅ)』・・・これも(はじ)めて()()(まえ)ですが・・・。」

「つまりね,常緑樹(じょうりょくじゅ)というのはね,一度(いちど)()っぱを(ひろ)げると,そのまま何年(なんねん)(みどり)のままで,()れずにある()だよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「どのくらい()っぱを()とさないのですか。」

「ある資料(しりょう)によると,タラヨウは5(ねん),スダジイ・シロダモは4年,マテバシイやツバキやアオキは3年とか(みどり)のままなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ということは,落葉樹(らくようじゅ)というのは,何年(なんねん)()っぱがないの・・・。」

花ちゃん
かった! (はる)若葉(わかば)となり,(あき)紅葉(こうよう)して()ちるのが落葉樹(らくようじゅ)ですね。」

「そのとおりだね。落葉樹(らくようじゅ)は,それはそれはたくさんあるからね。」
モンタ博士

オーくん
常緑樹(じょうりょくじゅ)落葉樹(らくようじゅ)はどんな(ところ)()えているのですか。」

「いい(しつ)(もん)だね。だいたいだけど,常緑樹(じょうりょくじゅ)(しょう)葉樹(ようじゅ)()()もある)は(おも)(みなみ)西日本(にしにほん)海岸(かいがん)(ちか)くだね。落葉樹(らくようじゅ)というのは,北日本(きたにほん)ややや標高(ひょうこう)(たか)山地(さんち)なんだよ。ともかく,一応(いちおう)()()けをしているということだね。」
モンタ博士

花ちゃん
今日(きょう)はいろいろなことが勉強(べんきょう)になりました。ありがとうございました。」

()っぱの(けん)(きゅう)はむずかしいから,これからもチャレンジしてみることが大切(たいせつ)だね。葉っぱというのはね,よーく()ていると,(おお)きさや(かたち),それからふちにギザギザがある・なしなどいろいろあるよ。では,野山(のやま)公園(こうえん)でふつうに見られる,『カシやシイの葉っぱけんさく(ひょう)』を(つく)ったから見てごらん。」
モンタ博士

 
カシやシイののけんさくひょう
写真1
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()っぱの(かん)(さつ)(はじ)めれば,あなたも植物(しょくぶつ)博士(はかせ)
 この(はな)はなんという名前(なまえ)植物(しょくぶつ)かを()るには,花を()ればいいのは当然(とうぜん)です。どの植物図鑑(ずかん)でも花を中心(ちゅうしん)()でかいてあり,きれいな(いろ)写真(しゃしん)っています。しかし,花は1(ねん)のうちのほんのわずかな期間(きかん)しか()いていません。名前が()かったころには,花がしぼんでしまいます。そこで,大切(たいせつ)なことは,()っぱの観察(かんさつ)ということです。どの葉っぱも緑色(みどりいろ)をしているのですが,じっくりとながめていると,葉っぱの(なが)さや(おお)きさや(あつ)さ,葉っぱのふちのぎざぎざや,葉脈(ようみゃく)(はし)(かた),葉の(うら)(いろ)()有無(うむ)など,(とく)葉裏(はうら)にはたくさんの情報(じょうほう)があります。花を見て観察するのもいいのですが,葉っぱの観察までするようになれば,もう,あなたは立派(りっぱ)な植物博士(はかせ)ということです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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