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(586)くっつき虫のけんさく
「花ちゃん,オー君。これまで,植物の種子散布について,いろいろとお話ししてきたけど,どんな方法があったかな。」
「種子散布と言えば,まず思い浮かぶのは,やっぱり風による散布ですね。」
「タンポポの綿毛は風に乗ってふわふわと飛んでいくし,カエデなどは,くるくる回りながら種を遠くに運んでくれるんですね。」
「ツクバネという木の実を飛ばしたことも記憶に残っています。」
「それから,植物の種子や実は,鳥やその他の動物に食べられて,フンといっしょにあちこちに旅をするものもありました。」
「そうね,木の実は,鳥たちに見つけられやすいように,赤い実が多いわね。」
「そうだね。赤以外にも黒っぽいものや,その他いろいろな色のものがあるね。」
「水で運ばれる種や実もあります。オニグルミなどは,よく川の近くにあるわ。」
「海岸の近くの植物は,ぷかぷかと浮かぶものが多いそうだね。」
「そうね。♪名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る ヤシの実一つ♪・・・という歌もあるくらいですからね。」
「自分で種を飛ばすものもあるよ。ホウセンカやカタバミなどですね。」
「そうね,ゲンノショウコやスミレなども自力散布型と呼ばれています。」
「モンタ博士のカタバミの種子飛距離実験はおもしろかったですね。」
「それから,重力散布型もあるわ。ドングリなどがよい例ですね。」
「自然に重さで落ちるから,色はあまり関係ないらしいね。」
「もうないかな。何かわすれているような気がするわね。」
「何だったかな。あ! そうだ。付着型があった。トゲやカギづめ,それから,逆向きの針があったりするね。」
「ベタベタの粘液を出して,他の物にくっつく種子もあったわね。」
「くっつき虫っていっぱいあるだろう。だから,『けんさく表』を作ったのよ。」
動く植物・・・くっつき虫のけんさく表
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