トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (10)あら、不思議ふしぎ植物しょくぶつマジックの世界せかい
 (12)野菜やさい果物くだもの植物しょくぶつだ! おどろきの世界せかい
6.その
 (1)動画どうがたのしむ世界せかい
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(545)キュウリのシャボンだま
写真1
花ちゃん
「うわあー! おいしそうなキュウリね。」

オーくん
「いいだろう。おうちで(そだ)てたんだ。(なつ)はやっぱり,()やしたキュウリにお味噌(みそ)をつけて()べるのが,最高(さいこう)だね。」

花ちゃん
()やしたトマトもありますが,それも自分(じぶん)(そだ)てたの。」

オーくん
「もちろんさ。トマトは(しお)をちょっとつけて()べると,またまたうまいんだ。」

花ちゃん
(なつ)野菜(やさい)最高(さいこう)ですね。(わたし)にも()べさせてちょうだい。」

オーくん
「オーケー。いっしょに()べよう。ところでさ。キュウリで(ちょう)おもしろいシャボン(だま)実験(じっけん)というか,(あそ)びができるんだけど,(はな)ちゃんは()っているかな。」

花ちゃん
「シャボン(だま)って,石鹸(せっけん)(すい)でよく(あそ)ぶけど,あれかな。」

オーくん
「ところがどっこい。ちがうんだ。キュウリのシャボン(だま)さ。」

花ちゃん
「キュウリのシャボン(だま)(はじ)めて()いたわ。そんなのがあるの。」

オーくん
「とってもかんたんだよ。でも,これにはね,自分(じぶん)(そだ)てているキュウリでないとできないんだ。キュウリの(はたけ)なんかでやったら,農家(のうか)のおじさんにおこられちゃうよ。」

花ちゃん
「え! 自分(じぶん)(そだ)てているキュウリでないと,できないの。」

オーくん
「そうだよ。キュウリの()(えだ)をちょっと()ったりするからね。」

花ちゃん
「え! ()(えだ)()るの。どうやるの,どうやるの。()りたい,知りたい。オー(くん),お(ねが)い,(わたし)に『キュウリのシャボン(だま)』を(おし)えて!」

オーくん
「これはね,キュウリの(そだ)っているところでないとできないんだ。」

花ちゃん
「オー(くん)は,おうちの家庭(かてい)菜園(さいえん)でやったのね。」

オーくん
「そうだよ。まず,キュウリのつるをハサミで()るんだけど,キュウリの()()一番(いちばん)いいかな。」

花ちゃん
「どうしてなの。キュウリのつるではいけないの。」

オーくん
「だって,キュウリはつるをのばしながら(おお)きくなるでしょ。それに()がなるんだから,(えだ)()ることはないんだよ。キュウリの()()がポイント1だね。」

花ちゃん
「はい,かりました。キュウリの()()ですね。ポイント1というのはかったけど,(ほか)にまだポイントがあるの。」

オーくん
「ハサミで()るといったけど,切ってから(すこ)()つんだよ。」

花ちゃん
()つって,(なに)を待つの。」

オーくん
「ハサミで()ってみると,キュウリのつる(()())の切り(くち)から,じわっと透明(とうめい)(えき)()てくるんだ。それを(すこ)()つんだよ。これがポイント2だね。」

花ちゃん
「へえー。なかなか大変(たいへん)なんですね。」

オーくん
大変(たいへん)だからこそ,プワーっとシャボン(だま)がふくらんだ(とき)には感動(かんどう)なんだよ。」

花ちゃん
「なるほど,かりました。それでは,その()てきた(えき)というか,(しる)のようなものにストローを(ちか)づけて,(しず)かにふけばいいのね。」

オーくん
「ところがどっこい。まだまだ,そうはいかないんだ。(した)()()れば,だいたいのやり(かた)かるよね。でも,ちょっとまたここで問題(もんだい)があるんだ。」

写真2
花ちゃん
()()ると,だいたいの雰囲気(ふんいき)かるけど,(なに)問題(もんだい)なの。」

オーくん
()かりやすいように(すこ)しオーバーにえがいてあるけど,実際(じっさい)のキュウリの(くき)(はな)ちゃんは()たことあるかな。」

花ちゃん
「そうね,()たことあるようなないような・・・それがどうしたの。」

オーくん
「キュウリのつる(()())というのは,はばが3ミリくらいしかないんだよ。」

花ちゃん
「それが,どうしたの。」

オーくん
「3ミリしかないということは,キュウリの(えき)はとても(すく)ないということなんだよ。つまり,そんなものにふつうのストローを使(つか)ってもだめなんだ。」

花ちゃん
「そうね。ふつうのストローでは,(おお)きすぎるというか,(ふと)すぎるわね。」

オーくん
「これが,ポイント3だね。そこで,オー(くん)は,自分(じぶん)特別(とくべつ)(ほそ)いストローを(つく)ったんだよ。(した)写真(しゃしん)()てごらん。使(つか)わないビニールファイルを1ミリ(はば)()って,それをテープでつけたんだ。超細(ちょうほそ)いストローなんだ。」

写真3
花ちゃん
「うわあー,すごく(ほそ)いストローね。(つく)るのが(たい)(へん)だったでしょ。」

オーくん
大変(たいへん)だったからこそ,プワーっとシャボン(だま)がふくらんだ(とき)には,超感動(ちょうかんどう)したよ。キュウリのシャボン玉づくりについては,くわしく動画(どうが)をとってあるから,それを()るといいよ。」

 
動画(どうが)・・・キュウリのシャボン(だま)動画
https://www.youtube.com/watch?v=sS5v3FZq288
キュウリのシャボン(だま)のできる(わけ)
 キュウリの(くき)()()をカッターナイフなどで(せつ)(だん)すると,()(くち)から(じゃく)アルカリ(せい)(えき)(あふ)()してくる。この液を(ほそ)めのストローの(さき)につけて,(しず)かに()くと(うつく)しい(ちい)さなシャボン(だま)完成(かんせい)するのである。ムクロジの果皮(かひ)一番(いちばん)(おお)きくて見事(みごと)なものができるとある(ほん)()いてあったが,まだ実験(じっけん)はしていない。さらに,サイカチでもやってみるとおもしろいそうだ。エゴノキも(あわ)()ての実験はしてみたが,シャボン玉実験はしていないのが残念(ざんねん)。そのうちいつかあれこれとチャレンジしたいものである。
   てくてく自然散歩シリーズ
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