6.その他
(5)その他
(541)押し花パウチとしおり作り
「あれあれ? 花ちゃん。何をやっているの。」
「それはひみつ! 見ていてくれれば分かるわ。」
「あれ? 押し花があるな・・・どうするのかな。」
「これをこうして・・・,画用紙の上に置いて・・・,それから・・・。」
「それからどうするの。教えてよ。」
「少し待ってね。これをシートにはさむのよ。」
「あれ? こんなシート見たことないなあ。どうするのかな。」
「きれいにはさんでから秘密兵器の登場です。」
「え! 『ひみつへいき』・・・何ですか。それ!」
「よく聞いてくれました。これは,パウチする機械よ。とてもかんたんなのよ。」
「そうか,パウチはこれで作るんだ。」
「あわてずに,まっすぐに,ていねいに,ゆっくりと入れるのよ。そして,少し待っていると,出てくるから・・・ハイ! できあがり。」
「うわあー,きれいだな。すばらしいね。」
「後は,穴あけパンチで,穴を開けてリボンをつけて,ハイ! できあがり。」
「すごいね。ワンダフルだね。でも,花の色とかは変わらないの。あせたりしないのかな。」
「大丈夫よ。しばらくはこのままの色を見せてくれると思うわ。今年の春に作ったものがあるから見せてあげるね。春バージョンです。」
「きれいな色のままなんだね。いいね,いいね。」
「次は,夏バージョンね。」
「台紙の色を変えるのもいいんだね。いろいろと工夫するといいんだね。」
「それから,秋バージョンもね。」
「うわあー,すごいや。季節ごとにいろいろな花で作ると楽しいね。」
「お花はすぐにかれてしまうでしょ。でも,こうして押し花にしたものをパウチにすると,いつまでもきれいですてきでしょ。」
「花ちゃん! パウチの押し花しおり。すばらしいね。とってもいいね。ずいぶん前にお話ししたけど,標本づくりは,第二の命を与えることと言ったけど,このパウチでの押し花も同じだね。植物の美しい姿を残すのにとてもいい方法だね。それからね,一つ一つの植物でもいいけど,また,1つのしおりに,1種類もいいけど,いくつかまとめるのもいいね。小さなしおりではなく,大きな紙に押し花をちりばめるのもいいね。それで,作ったのが以下のものだよ。」
「うわあー,きれいですね。何だかフラワーアレンジメントみたいですね。」
「ぼくもすぐに作ってみたくなりました。」
「それからね,押し花で文字を作った人もいるんだよ。これからは,創造と個性の世界だよ。いろいろとみんなで押し花の世界を楽しんでみよう。」
押し花づくりについて
押し花の作り方はとても簡単。お気に入りの花を採集し,本や新聞紙の間にはさんでおけばできあがりです。そのときの注意点として,はさんだ次の日にもう一度確認し,花がきちんと開いているか,重なりがないか,葉が折れていたりしないかを見ることが大切です。その注意点で修正すればすてきな押し花ができあがります。また,もっときれいに作りたいときには,何度も間の紙を変えたり,湿気を取るためにシリカゲルを使用したりするとよいでしょう。夏などはカビが生えないようにも注意が必要です。重石などを載せるのもいいでしょう。さらに,インスタント押し花として,アイロンを使うとよりスピーディーにできます。なお,上記のパウチ押し花にする場合に,植物体があまり厚いものは空気が入ってしまい,上手にできない場合もあるので気を付けてください。