1.身近な自然の観察
(5)自然観察・実験のてびき
2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(2)外来種
(539)タンポポで遊ぼう
「あ! 花ちゃん。タンポポの綿毛を飛ばしで遊んでいるんだね。」
「楽しいわよ。オー君もいっしょにやりましょう。」
「たくさんの綿毛が飛んでいくのは,やっぱり軽いからなんだろうね。」
「そうね,オー君の言うとおりね。綿毛って,どうなっているのかな。虫メガネで見たり,大きさをはかったりしてみよう。」
「綿毛って,たくさんの糸のような毛が集まったものなんだね。それから,写真の右は種だね。大きさは3ミリくらいで幅は1ミリもないね。」
「たくさんの毛があるし,種も小さく軽そうね。それで飛ぶのね,きっと。」
「よく見ると,種のまわりはギザギザだ。これも何か意味があるんだろうね。」
「そうね。それは,落ちた種が土の間にしっかり入りこむためかもね。」
「二人とも,よく観察していてりっぱだね。遊びから植物のつくりや様子を考えるなんて,感心・感心。さすがだね。」
「いやー,それほどでもありません。」
「いろいろと考えていたら,おもしろくなってきたんです。」
「なるほど,すばらしい。それでは,ここでモンタ博士からの問題だよ。これは何だか分かるかな。」
「うわあー! すてきなブレスレットですね。タンポポの花の茎を二つにさいて,手に巻いたんですね。」
「そうだよ。指に巻けば指輪にもなるね。それでは,次の写真をよく見てごらん。どれもみんなタンポポの花だけど,何か気がつくことはないかな。」
「タンポポの花が四つありますね。」
「左の二つと右の二つをくらべてごらん。」
「右の二つは,花が全部開いている感じだけど・・・。」
「左の二つは,花の中心の部分が開いていないみたいですね。」
「これはね,タンポポの花の開く期間と関係しているんだよ。ふつうタンポポは朝開いて夕方には閉じ,それを2~3日くり返すけど,1日目の花は中心の花は開かず,2日目になると,中心の花まで開くということなんだよ。」
「へえー。そういうことなんですか。まったく知りませんでした。」
「ぼくたち,いつも見ているタンポポだけど,見ているようでしっかりとは見ていなかったということですね。これからは,もっと注意深くあれこれとよーく見て観察していきます。」
タンポポを使ってこんな遊びも・・・
タンポポの
花茎を
切り,
裂け
目を
入れて
水の
中へ入れると,あらあら
不思議,くるくると
回ります。マツの
葉を花茎に入れて,
流れる
水を
利用して
水車として
遊んだりします。また,
花の
冠としてはシロツメクサが
定番ですが,タンポポでチャレンジしても
楽しいでしょう。また,花茎を3センチ
程の
長さに
切り,
口で
吹く
方を
軽くつぶせばタンポポ
笛のできあがりです。さらに,花を
親指で
弾き
飛ばして遊んだりと,まだまだたくさんのタンポポ遊びができそうです。