1.身近な自然の観察
(6)天文現象・自然現象・暦
(531)インスタントプラネタリウム
「あれあれ? 4年2組の教室で何かやっているよ。」
「なんでしょうね。黒い紙とプリントがありますね。」
「プリントには,何か絵がかいてあるよ。文字も書いてあるよ。」
「なんでしょうね。あ! オリオン座とか書いてあるわ。」
「冬の大三角形とも書いてあるよ。」
「分かった。冬の星や星座について書いてあるんだ。」
「でも,何をやっているのかな。モンタ博士に聞いてみよう。」
「モンタ博士,子供たちと何をやっているのですか。」
「いまね,星のお勉強をしているんだよ。」
「星のお勉強? どういうことですか。」
「よく聞いてくれたね。星のことが書いてあるプリントと黒い画用紙で,『インスタントプラネタリウム』を作っているんだよ。」
「『インスタントプラネタリウム』・・・? 何ですか,それは?」
「よく聞いてくれたね。これはね,モンタ博士が考えたものなんだ。本に書いてあるとかではなくて,モンタ博士が一生懸命に考えたオリジナルの星のお勉強アイテムなんだよ。」
「どんなものなんですか。」
「これはね,昼間でも使えるものなんだ。星のならび方や光り方などが分かるようになっているんだ。優れた傑作だと自慢なのですが・・・。」
「どうやって作るのですか。どうやって使うのですか。」
「まず,画用紙の上にプリントを置き,はじっこをテープでとめるんだ。そして,星のところに,がびょう,釘,針などで穴を開けるんだ。大きな星は大きな穴を,中くらいの星には中くらいの穴を,小さな星には小さな穴を開けて,できあがり。」
「それからどのように使うのですか。」
「プリントをずらして,画用紙を明るい方に向けてごらん。穴から明るい光が見えるだろう。それが星ということさ。オリオン座の形とか,他の星の位置とか分かるんだ。名前はプリントを見ればいいのさ。」
「わたしも作ってみたいです。使ってみたいです。」
「そのために下にその絵を用意したよ。大きく拡大コピーするといいよ。」
「よーし! 作ってみるぞ。そして,いろいろと星を勉強するぞ。」
「これから星空観察が楽しくなりますね。星を見るのは,『今でしょ!』ですね。」