3.動物の世界
(7)ハチ・チョウ・ガ以外の昆虫のなかま
(524)ヤゴのひみつ
「この前の矢川探検では,いろいろなものを発見できてよかったね。」
「ぼくは,コオニヤンマのヤゴをつかまえました。」
「そうだったね。ふつうのヤゴとはちょっとちがう形をしていたね。」
「ふつうのヤゴもいっぱいいましたね。」
「ヤゴは,トンボの幼虫だね。それじゃ,ヤゴは何を食べているのかな。」
「ボウフラとかイトミミズなどの,生きている小さな動物ですね。」
「そうだね。それじゃ,どうやって食べているか知ってるかな。」
「お口で食べるんだと思いますが・・・。」
「ヤゴはね,下の絵にあるように,特別に下くちびるがビヨヨーンと伸びるんだ。そして,先のカギでつかまえるのさ。」
「おもしろいことをするんですね。」
「そうだね。生き物の世界は,いろいろとおもしろくて不思議がいっぱいさ。」
「モンタ博士! ぼくはミツバチをつかまえました。」
「そうだったね。えらい! よくつかまえたね。ミツバチについては,そのうちゆっくりとお話ししようね。ハチの世界もおどろきと不思議がいっぱいさ。」
「ぼくは,魚をつかまえました。カワエビをたくさんとった子もいました。」
「そうだったね。鳥観察グループもあったし,発表会を楽しみにしているよ。」
「わたしたち植物グループは,いろいろな植物の名前を教えてもらい,とても勉強になりました。」
「初めての植物がいっぱいありました。」
「5月に花のあったノイバラやスイカズラには実がついていて,季節で植物も変化することがよく分かりました。」
「草花あそびも楽しみました。」
「写真は,オオバコずもうをやっているところです。二人でオオバコの花の茎をひっかけひっぱるんです。勝ったり負けたりおもしろかったです。」
「草花あそびは,遊びながら植物のようすがよく分かり,とても楽しい遊びだね。まだまだ他にもいっぱいあるんだ。そのうちまた教えてあげるね。モンタ博士の草花あそび特集として,『てくてく自然散歩』に書いていこうかと思っているんだ。そして,言葉だけでは分かりにくいので,動画で見られるように工夫しようと考えているのさ。楽しみにしていてね。」
「ノビルの葉っぱをちぎって,においをかいだりしたのも楽しかったです。」
「ネギと同じようなにおいがしました。」
「そうだったね。五感を使って観察することはとても大切なんだね。ノビルは天ぷらにするととってもおいしいのさ。一度やってごらん。」
「それから,みんなでいろいろな植物を採集しました。」
「そうだったね。植物は自分の手にとって,ゆっくりとじっくりと観察することが大切なんだ。野原の植物などはいくらとっても平気だよ。」
「学校に帰って会議室で標本づくりもしましたね。」
「きれいな標本ができるのが,今からとても楽しみです。」
「植物はそのままだと,しおれてきたなくなってしまうけど,標本にしておけばきれいだね。標本づくりは,植物に第二の命を与えることなんだよ。」