1.身近な自然の観察
(3)季節と生物
(499)秋・紅葉・色づく季節
「ねえねえ! 花ちゃん。この前,『テン』のお話があっただろう。それで,おいらすぐに校長室の前にすっ飛んで行ったんだ。そしたら,かべにきれいな葉っぱがいっぱいはってあったよ。」
「そうね。私も気がついたわ。あれは,校長先生が八王子のおうちの近くの野山をてくてくした時に集めた葉っぱだそうですよ。」
「そうか,そろそろ秋も深まってきて,いろいろな葉っぱが色づく季節なんだね。」
「そうね。西門のサクラの葉も赤や黄色に色づいて,とてもきれいね。」
「西門だけでなく,校庭のあちこちがきれいになってきたね。」
「色づく秋ですね。『秋』ってステキですね。」
「そうだね。野山や街が色づいてきたから,秋を感じるんだね。」
「秋を感じるか・・・。いい言葉だな。」
「そうだね。野山や街の木々のようす,それから,光や風のようすなどから季節を感じることはとっても大切なことで,意味のあることなんだね。カレンダーを見て,ああ『秋』だなんていいたくないね。」
「大切なことは,自分の体で,五感を使って,直接季節を感じとることなんですね。」
「ところで,モンタ博士。いろいろな色や形の葉っぱがありますね。」
「そうだね。赤や黄色,それから,きれいなオレンジ色や茶色。」
「同じ黄色でもずいぶんとちがいがあるのね。」
「そうだね。赤は赤でも,いろいろな赤があるんだ。」
「まるで,『色の宝石箱』みたいね。」
「なるほど,『色の宝石箱』か。いい言葉だね。」
「まるで,『色の展覧会』みたいだ。」
「なるほど,『色の展覧会』か。これまたいい言葉だね。」
「いろいろな形のちがいと,いろいろな色のちがいがコラボして(いっしょになって),とてもステキですね。」
「そうだね。見ていてあきないね。」
「本当にそうですね。」
「でも,どうしてこんなにきれいなんだ。どうしてこんな色になるんだ。」
「そうね,不思議ね。」
「よーし。葉っぱが色づく不思議を発見しようよ。花ちゃん!」
「そうね。『色づく葉っぱ探検隊』の出発ね。」
「さあ! 行こう! レッツ・ゴー!」