2.植物の世界
(9)わあ、楽しい! 草花あそびの世界
(496)モミジの種を作って遊ぼう
「あれあれ? これは4年生の教室のようですね。」
「何をやっているのかな。みんな上を向いているよ。」
「これはね,校長先生が4年生の子供たちといっしょにお勉強したようすだよ。」
「え! お勉強? 何をやったのかな。」
「校長先生が4年2組の補教に行ったそうなんだ。その時,4年2組の子供たちが,一生懸命にテストをがんばっていたので,ごほうびでカエデの種子でくるくるをやったそうなんだ。」(その後,4年1組でも実施しました。)
「くるくる? 何ですか。そのくるくる? というのは。」
「校長先生が,メグスリノキというカエデのなかまの種子をわたして実験したそうなんだ。その種子を上に放り投げると,くるくる回りながら落ちるというわけさ。」
「何でメグスリノキという種子を使うのですか。」
「それはいい質問だね。メグスリノキというのは,カエデのなかまの中でも,一番種子が大きいのさ。それで,くるくるがとてもよく分かって,おもしろいからなんだよ。」
「モンタ博士,メグスリノキというのは,目薬と何か関係があるんですか。」
「そうだよ。メグスリノキというのは,漢方薬のお店とかでも売っているそうなんだ。モンタ博士はためしたことがないけど,本当に目によくきくそうなんだ。」
「それで,その種子を飛ばしただけなんですか。」
「それじゃ,ただおもしろいだけだろう。そこで,校長先生は,カエデ,マツ,モミなどの形を紙に書いたものを子供たちにわたして,模型づくりをしたんだよ。」
「みんなでチョキチョキして,クリップをつけて飛ばしたんですね。」
「そうだよ。植物はふだんは動かないけど,種子の時には動くということ。また,風によってあちこちに散布(まきちらされること)される種子にはいろいろなものがあること。そして,さらにいろいろな形があることを知らせたかったのではないだろうかね。」
「いいな。いいな。おいらもその種子の絵が書いてあるものがほしいな。」
「校長先生にお願いして,下にコピーしておいたから,自分でも切り抜いてやってごらん。ただやるだけではおもしろくないから,大きさを変えたり,いろいろな紙でやってみたりすることが大切なんだ。楽しい実験になるからやってごらん。」
「おもしろそうですね。オー君! いっしょにやろう。」
「そうだね。どうしてこの種子はくるくる回るのか。どうしてこのような形をしているのか。自然がつくるものに意味のないものはないんだよ。さあ! みんなで自然の不思議をたくさん見つけていこう!」