4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(1)自然界のつりあい
(493)地球は虫の星
「きのうの全校朝会は,いろいろな虫や生き物のお話でしたね。」
「そうだね。虫だけでも,コオロギ,アメンボ,セミ,バッタ,ホタル,アリ,ハエ,ハチ,カメムシ,スズムシ,カイコガ,クワガタ,カブトムシ,アブ,カ,モンシロチョウなどなど。」
「昆虫って,たくさんの種類がいるんですよね。」
「地球上の生き物の75%は昆虫といわれているからね。人間が地球で一番えらそうな顔をしているけど,本当は『地球は虫の星』なんだね。」
「昆虫ってたくさんいるけど,大切なことは,どんななかまなのかが分かることだと校長先生はいっていたよ。」
「そうだね。これからの季節,たくさんの昆虫をつかまえて,自分でいろいろと調べてみようね。昆虫採集は科学のはじめの一歩だよ。」
「あれあれ? 向こうからだれかが来るみたいですよ。」
「いろいろな虫たちのパレードみたいですね。」
「えっへん。おれたちは,甲虫のなかまだ。」
「足にはするどいつめがあるんだぜ。」
「全体が箱のようになる特徴もあるさ。」
「わたしたちは,昆虫の中でも一番種類が多いのよ。」
「つまり,われわれは,昆虫の王様というわけさ。」
「ちょっと待って,美しさでは,チョウのなかまが一番。」
「そのとおりでござんす。体全体がりんぷんというこなをつけているのも特徴でやんす。」
「わたしたちは,植物の葉っぱを食べて大きくなるのよ。」
「ガはね,チョウの20倍くらいの種類がいるんだ。すごいだろう。ガだってきれいなやついるぜ。」
「ちょっと,待って! 昆虫のグループで甲虫の次に大きなグループはハチなんだぞ。」
「おれも,ハチのなかまなんだ。わすれないで。」
「しょっかくが長くて,とうめいなまくのようなはねを4まいもっているのが特徴よ。」
「ねえ,ハチくん。はねを4まいもっているからって,そんなにいばらないで。わたしたちは2まいしかもってないけど,ホバリングができるよ。」
「それに春一番に動きだすことができるんだ。ちょっと寒くても平気なんだ。」
「わたしもハエのなかまなの。血をすってわるいけど,これも子どもを育てるためなのよ。がまんして!」
「ぼくたちは,はねの半分がかたくて,もう半分はやわらかい特徴があるんだ。」
「おいらたちのなかまは,みんなハリのような口をしていてね,それで植物のしるや動物の体液をすって生きているんだ。」
「わたしもカメムシのなかま。わたしをつかまえてにおいをかいでみて! あめのようにあまいのよ。」
「ねえねえ,みなさん。虫といったら『虫の音【ね】』というでしょ。やはり,ぼくたちが一番さ。」
「そうだ。そうだ。おれたちはうしろ足が長くてジャンプがとくいなんだ。」
「幼虫は,成虫のはねをとったような形をしているのも,わたしたちの特徴ですね。」
「今日,しょうかいできなかったけど,トンボやナナフシやカマキリ,ゴキブリのなかまもいるんだよ。」