トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (4)とりのなかま
(480)ヒヨドリ
写真
ヒヨドリ君
「おれさまは,ヒヨドリだ。」

オーくん
「なんだか,あんまりきれいなとりではないね。」

花ちゃん
「でも,ヒヨドリはあちこちでよくることができるとりよ。」

ヒヨドリ君
なに! あまりきれいでない! あちこちにいる!」

オーくん
「まあ,そんなにおこらないでくださいよ。」

花ちゃん
「まあまあ,ヒヨドリさん! あなたにはどんな特徴とくちょうがあるのですか。」

ヒヨドリ君
「そうだな。全体ぜんたい灰色はいいろえるとりだな。きれいな鳥ばっかりがいいんじゃないんだぞ。おれさまみたいなのだっているんだ。」

オーくん
「ヒヨドリさんは,どんなものきなんですか。」

ヒヨドリ君
「まあ,そうだな。はなみつやくだものが大好だいすきだな。きのうは,モンタ博士はかせのおうちにって,ミカンがえだにさしてあったので,ちょいといただいてきたよ。モンタ博士がまどからじっとおれさまていたよ(これは,本当ほんとうのおはなしで,2がつ8日ようか日曜日にちようびあさのことです)。

オーくん
はなちゃんがあちこちにいるといったけど,一年中いちねんじゅういるのですか。」

ヒヨドリ君
「いいこといてくれるね。おれさまは,ちょっとまえまでは(50ねん程前ほどまえ)までは10がつ日本にほんにやってきて,4月にはわた冬鳥ふゆどりだったけど,いまでは一年中いちねんじゅういて,りゅうちょうばれているよ。」

オーくん
りゅうちょうってなんですか?」

ヒヨドリ君
「オーくんなんにもらねえんだな。こまったやつだ。おいらがおしえてやるよ。」

花ちゃん
「ヒヨドリさん! よろしくおねがいします。」

ヒヨドリ君
「あのな,とり一年中いちねんじゅう日本にほんにいるわけでもないんだ。はるからなつ日本にほんにやってとり夏鳥なつどりあきからふゆにやってくるのを冬鳥ふゆどりというんだ。こういうのをわたどりというのさ。それにたいして,おれさまやカルガモみたいに,一年中いちねんじゅう日本にほんにいるのをりゅうちょうというのさ。」

オーくん
「へえー! そうなんだ。」

ヒヨドリ君
「それから,みんながよくかけるカルガモだけど,漢字かんじで『夏留かるがも』とくのさ。ほとんどのカモが冬鳥ふゆどりなのにたいして,カルガモは一年中いちねんじゅういるカモなんだよ。かったか! オーくん。」

オーくん
「ヒヨドリさん! どうもありがとう。いろいろと勉強べんきょうになりました。」

花ちゃん
「それから,ヒヨドリさん! ついでにオーくんに,ヒヨドリさんのごえかたについても説明せつめいしてください。」

ヒヨドリ君
「そうだな。おれさまごえだけど,ピーヨ,ピーヨと鳴くんだ。それで,ピーヨドリがヒヨドリになったともいわれているんだよ。」

オーくん
かたは?」

ヒヨドリ君
「そうだな。かたっていうのも,とり見分みわけるのにとてもいい観察かんさつ方法ほうほうだ。カワセミみたいにまっすぐに飛ぶ鳥もいれば,トビのようにかぜきを利用りようし,はねをバタバタさせずしょうエネで飛ぶやつもいるんだ。」

オーくん
「それで,ヒヨドリさんのかたは?」

ヒヨドリ君
「おれさまは,なみのようにうえったりしたに行ったりするのさ。」

   てくてく自然散歩シリーズ
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