トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (4)とりのなかま
(478)カワセミ
写真
オーくん
「うわあー! きれいなとりだな。」

花ちゃん
「このとりはね,カワセミというのよ。ステキな鳥でしょ。『かわ宝石ほうせき』とか,『水辺みずべの宝石』とか,『あおい宝石』とかいわれているのよ。」

カワセミ君
「おっと・・・。だれだい,おいらの名前なまえんだのは・・・。しずかにしてくれないかな・・・。これからダイビングキャッチして,えさの小魚こざかなるところなんだから。」

花ちゃん
「あ! ごめんなさい。カワセミくんがとってもきれいなので,オー君と感心かんしんしていたところなんです。」

カワセミ君
「まあ,そうだろうな。おいらほどきれいなとりは,まあいないだろうな。」

オーくん
「カワセミくんのようなきれいなとりは,国立くにたちにもいるのですか。」

カワセミ君
「まあ,国立駅くにたちえきのほうにはいないけど,ちかくにはしょっちゅういるよ。」

オーくん
「それじゃ,ぼくたちもカワセミくんえるんですか。」

カワセミ君
「そうだな,いま多摩たまがわからのみずめているけど,はるからあきにかけてなら,谷保やほ天満宮てんまんぐううらのハケした水辺みずべさかなをつかまえているから,おいらにえるよ。そういえば,このまえ国立七くにたちななしょう校長こうちょう先生せんせいがおいらの写真しゃしんをとっていたよ。」

花ちゃん
「そうなんですか。それじゃ,いつかおいさせてください。ところで,カワセミくんは,どうしてそんなにくちばしがとがっているの。」

カワセミ君
「よくいてくれたね。おいらはみずにもぐってさかなるだろう。そのために,くちばしがほそくとがっているのさ。」

オーくん
「ふーん。くちばしがとがると,そんなにいいの。」

カワセミ君
「そうだよ。みず抵抗ていこうすくなくてさかなもゲットしやすいんだ。新幹線しんかんせんさきがとがっているだろう。それは,おいらのくちばしをヒントにしたそうなんだよ。」

オーくん
「へえー,そうなんだ。それから,どうしてそんなにあおくきれいなの。」

カワセミ君
「まず,おいらはしょっちゅうさかなっているけど,それでも,いろいろな危険きけんなことがあるんだよ。」

花ちゃん
危険きけんなことって,どんなことですか?」

カワセミ君
もの世界せかいにはね,『って食われる』つまり,『食物しょくもつ連鎖れんさ』といってね,まあ,むずかしいおはなしはしないけど,おいらだって,タカやワシのなかまにねらわれる危険きけんがあってね,みずあおさとおなじようになっていればつかりにくいんだ。それから,青くキラキラひかるのもまもるための理由りゆうだね。」

花ちゃん
「そうか,だから,カワセミくんあおからだ水面すいめんぎりぎりにぶんですね。」

カワセミ君
「そうなんだよ。あのね,それから,あおえるおいらのからだにも秘密ひみつがあるんだよね。」

花ちゃん
秘密ひみつなんなの?」

カワセミ君
「おいらのからだあおひかってえるのは,CDシーディーのうらにいろがついていないのに,にじのようにきれいに光ったりするのとおなじなのさ。」

「そのとおりさ。タマムシやモルフォチョウがあおひかるのとおなじなんだ。いろには,色素しきそしょく構造こうぞうしょくとあってね。高校生こうこうせいくらいになったらお勉強べんきょうするけどね・・・。」
モンタ博士

カワセミ君
「モンタ博士はかせ! そんなむずかしいはなしやめな。それよりおいらをつけにて。」

オー君+花ちゃん
「そうだ! みんなで『あおとり』をさがそう!」

   てくてく自然散歩シリーズ
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