1.身近な自然の観察
(3)季節と生物
2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(477)シモバシラという植物
「あれあれ? 上の写真はなんだろう。」
「よく聞いてくれたね,花ちゃん! この前はオオムラサキの幼虫のお話だったけど,今日も冬の自然観察のお話だよ。」
「何ですか,上の写真は・・・?」
「あのね,この前,お話しした『シモバシラ』って覚えているかな。」
「はい。えーと,シモバシラは,土の中の水分がこおってできたもので,土の中の温度が0度以上で,気温が0度以下の時にできるんですね。」
「そのとおりだね。それから・・・。」
「土の中の水分が,地表面でこおると,土の中の水分は次々に表面に上がって,上がってきた水分は,こおった氷をおし上げるわけです。そして,シモバシラはどんどん伸びるんです。」
「そこまでは分かったけど,写真とどう関係あるの。」
「そこからはモンタ博士が登場。写真はシモバシラという『植物』なんじゃ。」
「シモバシラという植物があるんですか。」
「この植物は,ふつうに花を咲かせた後,冬になると大変身するんだよ。」
「大変身? どういうことですか。」
「かれたこの草の根元を見ると,茎のまわりに氷ができて,霜柱のようになって,『氷の彫刻』を作るのさ。」
「『氷の彫刻?』『氷の芸術』ですね。なんだかとってもステキですね。」
「この冬休みに,友達とこの『氷の彫刻』を見るために,奥多摩の山に行ってきたんだよ。」
「その時の写真が上にあるものですね。」
「そうだよ。その時,モンタ博士はデジカメを忘れてしまって,友達が写真をとってくれたんだ。他にも下のような写真もあるんだ。どれもこれも『氷の芸術』だね。」
「本当にきれいですね。わたしも本物を見てみたいです。」
「ぼくも見たくなりました。」
「そうだね。冬だといってもいろいろと観察するものはあるんだね。」
「私,てくてくしたくなりました。」
「ぼくも,寒くても元気を出して,てくてくするぞ。」
「そうだね。それでは,みんなで木の冬の芽を見に行こうか。」
「そうしましょう。そうしましょう。」