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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(469)サルスベリ
写真
オーくん
「あれあれ? これはなんだろう。なんだか植物しょくぶつみたいだ。どこかでたことがあるなあ。どこだったかな。」

花ちゃん
「あ! かった! わたし,たことあるわ。これは,がっこういているわ。」

オーくん
「え! 学校がっこうにあるの。ぼく,らないなあ。どこ,どこ,どこにあるの。」

花ちゃん
「えーっとね。北門きたもんはいってすこあるいたところにあるわ。たかさは2メートルくらいかな。ネムノキというがあるでしょ。そのとなりよ。」

オーくん
「ねえ,はなちゃん! なんという名前なまえのお花なの。」

花ちゃん
名前なまえはね,『サルスベリ』というのよ。」

オーくん
「え! 『サルがすべった?』へん名前なまえだな。」

花ちゃん
「ちがうわよ。『サルスベリ』よ。」

オーくん
「え! 『サルスベリ!』おもしろい名前なまえだな。でも,なんでそんな名前になったのかな。ぼく,その秘密ひみつりたくなったな。」

花ちゃん
「そうね・・・なんといえばいいのかな。あのね・・・,のね・・・うーん。こまったな。どうやって説明せつめいすればいいのかな。あ! モンタ博士はかせだ。モンタ博士! こまっちゃったんです。どういえばいいんですか。」

「そうだな。説明せつめいするよりも,本物ほんものたほうがはやいよ。すぐに見にこう。」
モンタ博士

  ということで・・・はなちゃんとオーくんとモンタ博士はかせは,国立七小くにたちななしょう裏庭うらにわったとさ。
花ちゃん
「ほらほら,あそこ! あのピンクのおはなよ。」

オーくん
「うわー! たくさんいているな。きれいなおはなだな。」

花ちゃん
「きれいでしょ。わたし,サルスベリのおはな大好だいすき!」

オーくん
「きれいなおはなかったけどさ,どうして『サルスベリ』なの。」

花ちゃん
「それはね,ここ,ここをよくて。みきのところを見ると,まだらもようになっていて,すべすべしているでしょ。それで,おさるさんも木にのぼれないで,すべってしまうので,『サルスベリ』というのよ。」

オーくん
「なーるほど。そりゃぴったりの名前なまえだな。ぼく,よーくかったよ。」

花ちゃん
「それからね,もうひとべつ名前なまえがあるんだけど・・・。なんていったかな。」

「もうひとべつまえは,『百日紅ひゃくじつこう』でしょ。」
モンタ博士

花ちゃん
「あ! そうだ。おもしました。『サルスベリ』というのはね,なつのころからあきまでつづけるの。はなの咲いている期間きかんながく,100にちも咲いているので『百日紅ひゃくじつこう』というの。これが名前なまえ由来ゆらい,つまり,いわれというものなの。」

オーくん
「へえー,そうなんだ。植物しょくぶつ名前なまえって,けっこうおもしろいんだね。ぼくもいろいろな植物の名前を調しらべてみるね。」

サルスベリのつぶやき
 わたしは,もともとは中国ちゅうごく原産げんさん植物しょくぶつ日本にほんにはありませんでした。江戸えど時代じだいごろに日本にやってきたといわれています。校長こうちょう先生せんせいのおうちにもあるそうで,おりの植物だそうです。はあまりおおきくならず,こうえんがいじゅなどでもえられています。はなえださきえんすいじょうくのがとくちょうで,花びらは6まい。どれもまわりがしわしわになみっているのもほかの花にない特徴です。花のいろはピンクがおおいのですが,しろもあります。なつからあきまで咲きつづけますが,これは,一度いちど咲いた枝先からまたはなてきて花をつけるために,咲き続けているようにえるためです。学名がくめいのラジェルストレミアとは,有名ゆうめい植物しょくぶつ学者がくしゃリンネの友達ともだちのラジェストロウムさんにちなんでけられたそうです。 
 ればき 散れば咲きして 百日紅さるすべり  (加賀かがの千代女ちよじょ さく
   てくてく自然散歩シリーズ
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