1.身近な自然の観察
(5)自然観察・実験のてびき
(466)顕微鏡! みんなで見よう!
「あれあれ? みんな校長室の前で何かしているね。」
「本当だ。何をしているのかな。ぼくたちも見に行こう。」
「みなさん。何を見ているのですか。」
「ファーブルを見ているんです。」
「ファーブル? ファーブルって,昆虫学者でしょ。どういうこと?」
「花ちゃん・オー君,知らないの。ファーブルというのは,この顕微鏡の名前なんです。」
「それが3つもあるんですね。落ちないようにガムテープでとめてありますね。ところで,みんなで何を見ているのですか。」
「モンタ博士が,ぼくたちのためにモンシロチョウのたまごを見つけてくれてそれを顕微鏡で見やすくしてくれたんだ。」
「なーるほど。そうすれば,拡大できて,とてもよく観察できるということですね。」
「虫めがねや顕微鏡は,『科学の目』だと,いつもモンタ博士がいっていますもんね。私にも見せてください。」
「ぼくも見るぞ。」
「あ! たまごが見えるわ。ちょっと細長いんですね。」
「お! こちらの顕微鏡では,とっても小さな一令幼虫が,自分の出てきたたまごの殻を食べているぞ。生まれたての幼虫は,まず殻を食べると本に書いてあったけど,本当なんだ。」
「あれあれ,生まれたての幼虫がキャベツを食べているわ。でも,葉っぱがとても厚いから,葉っぱの上をなめるようにかじっていますね。」
「あ! それから,ウンコも見えるぞ。とっても小さいな。」
「そうね。体が小さいから,糞も小さいのね。」
「ふーん(糞)。そうか,幼虫の体が大きくなれば,ウンコも大きくなる。どのくらい大きくなるんだろう。調べてみるとおもしろそうだ。よし! じっくりと観察してみるか。」
「昔,ある人が,たまごから幼虫になり,その後,成虫になるまでにどのくらいのウンチを出すのかを調べたそうだよ。いろいろと自分で不思議に思ったことや,おどろいたことを調べると楽しいね。」