2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(462)スイカズラとノイバラ
「あ! これは,『矢川たんけん』で見たお花ですね。」
「何という名前だったかな。ぼく忘れてしまったな。」
「『ハケ』のところの,いろいろな木にからみつくように咲いていた花だ。」
「スイカズラという植物ですよ。わたし,ちゃんとメモしたわ。」
「えらいな! ぼくもメモしておけばよかった。」
「とてもよいかおりしていましたね。なんだか,とってもあまいかおりで,うれしくなってしまったわ。」
「『矢川たんけん』は,お天気もよくて,本当によかったね。」
「1年間を通して観察するんです。あと2回行くので,とても楽しみです。」
「これからも『七小学習タイム』でたくさんお勉強してくださいね。ところで,どうして,そんなによいかおりがするんだろうね。考えてごらん。」
「ぼくたちのために,よいかおり? がする? ・・・そんなことないか。」
「ひょっとして,虫たちのためですか?」
「そのとおりさ。これからの季節,においのする植物が多くなるんだよ。」
「あ! このお花も,矢川たんけんで見たぞ。」
「何という名前だったかな。また,わすれてしまったな。」
「ノイバラですよ。またまた,わたし,ちゃんとメモしてあるわ。」
「花に鼻を近づけたら,とてもよいバラのかおりがしていて,とても楽しい気分になりましたね。」
「それはそれは,よかったね。自然を観察するのに,目はとても大切だけど,目のほかに耳や鼻や手など使うと,観察がとても楽しくなるよ。」
「そうか,目で見て,鼻でにおいをかいで,耳で聞き,手で手ざわりを楽しみ,舌で味わえばいいんですね。」
「そのとおりですね。これからも,森のかおり,花や草のにおい,土の感触,小鳥のさえずりなど,五感を使って観察していこうね。」
「はーい! よく分かりました。モンタ博士。」
「ところで,モンタ博士。この前,『矢川たんけん』に行った時に気がついたことなんですが,木の花は,白い花が多いように思ったのですが・・・。」
「ほほー,よいところに気がつきましたね。スイカズラやノイバラ,ウツギやヤマボウシなど,これからの野山では,白い花がたくさん見られるよ。」
「どんなお花があるのかな? どうして白いお花が多いのかな?」