2.植物の世界
(1)花のつくりとはたらき
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(461)オオムラサキツツジ
「あ! この花,見たことあるぞ。どこだったかな。うーん。どこだったかな。」
「学校の近くだよ。そうだな・・・。学校から70mか80mかな。」
「わたしも見たことあるわ。どこだったかしら。ふーむ。どこだったかしら。」
「あのね,この花のある場所はね,校門から西のほうに行く道にあるんだ。モンタ博士が,いつも谷保駅から歩いてくる道にあるんだ。モンタ博士は,毎日見ているよ。毎日歩く道で,いつどんな花が咲くのか調べると,とても楽しいと思うよ。」
「そのとおりですね。ところで,モンタ博士。このお花の名前は,何というのですか。」
「これは,オオムラサキツツジというんだ。今あちこちで見られる花だね。」
「ツツジにはいろいろな種類があるんですよね。モンタ博士。」
「そうだよ。今はツツジの咲く季節だからね。いろいろとさがして楽しもうね。」
「でも,どうして,ツツジというのかな。」
「わたし,知ってるわ。筒のように咲くからなんだって,それから,次々に咲くからツツジというらしいのよ。」
「へえー,すごいな。花ちゃん。尊敬しちゃうよ。」
「すごいね,花ちゃん。大したもんだ。パチパチパチ! ところで,二人とも,花をよーく見たことあるかな。一つ自分の手に取ってゆっくりと観察してみようよ。何か発見があるかもしれないよ。」
「そうですね。名前が分かったからといって,全部が分かったわけではないですね。よーくしっかりと見てみましょう。」
「ふーむ。何か発見できないかな・・・。じろじろジロジロ・・・あ!」
「オー君! 何か発見したの?」
「ほら! 見てごらんよ。花びらは5枚に分かれているけど,下はくっついているでしょ。おもしろいなあと思ったのは,その5枚の花びらの一部だけに,黒い点々があるんだ。」
「本当だ。オー君! 大発見だね。でも,どうしてそんな点々があるのかな。」
「そうだね。その点々にはどんな意味があるのだろう。それを考えることが大切なことさ。自分で知っていることをいろいろと思い出して,まちがってもいいから考えてみようよ。」
「そうか,分かったぞ。この点々は虫たちのためのものさ。」
「それって,どういうこと?」
「つまり,この点々は,ここに蜜があるという目印さ。」
「そのとおりだね。だから,ツツジの花にはいっぱい蜜があるんだよ。」
「分かった。それで,ツツジの花を口で吸うと,あまいんだわ。」
「それでは,みんなでツツジの花の蜜をいっぱい吸おう。レッツゴー!」