トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(434)カブトムシのひみつ 2
「せっかくカブトムシの幼虫ようちゅうをつかまえたんだから,みんなで幼虫をよく観察かんさつすることにしよう。した写真しゃしんかおをアップでとったものだよ。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「とってもおおきな幼虫ようちゅうで,迫力はくりょくがありますね。」

オーくん
「これは3れい幼虫ようちゅうだ。たまごからかえったときはもっとちいさかったでしょうね。」

「そうだね。メスがたまごをんでから2週間しゅうかんくらいで幼虫ようちゅうてくるんだ。これを1れい幼虫ようちゅうというのさ。おおきさは8ミリくらいなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「1れい幼虫ようちゅう脱皮だっぴして2令幼虫になり,だんだんおおきくなっていくんだ。」

花ちゃん
脱皮だっぴって,なんですか。オーくんかりやすくおしえてよ。」

オーくん
「そうだね。人間にんげん子供こども成長せいちょうするにつれて,洋服ようふくがきつくなっていくように,昆虫こんちゅうかわおおきくなるにつれてきつくなってくるんだ。そこで,昆虫は,ふるい皮をててあたらしい皮になるのさ。これが脱皮だっぴだね。」

花ちゃん
「ふーん。そういうことなの。よーくかりました。」

オーくん
「ところで,モンタ博士はかせ! カブトムシはどのくらいごはんじゃなかった,ようべておおきくなるのですか。」

「ある研究けんきゅう調査ちょうさによると,カブトムシが成虫せいちゅうになるまでには,腐葉土ふようどおおきなおちゃわん5はいくらいもべるそうなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「へえー。カブトムシって,けっこうくいしんぼうなんですね。」

「そうだね。べることが仕事しごとなんだよ。ところで,幼虫ようちゅうからだをよくると体にこまかいがいっぱいあるだろう。これはどうしてだろうね。」
モンタ博士

オーくん
があればあったかいからかな? いや,ちがうなあ。」

花ちゃん
があれば,きたないものなどがつかなくて,からだがよごれないからかも?」

「ピンポーン! そのとおり。では,つぎ幼虫ようちゅうをさがしてごらん。」
モンタ博士

花ちゃん
「うーん。どこにあるのかな。ちいさいだからつけられないのかな。」

オーくん
「ちがうよ。くら腐葉土ふようどつちなかごすから,必要ひつようないんだ。」

花ちゃん
「そうね! エサにかこまれているから,エサをさがす必要ひつようもないということね。」

オーくん
「いいな,いいな。ごちそうにかこまれて生活せいかつするなんて最高さいこうだよね。毎日まいにち放題ほうだいでカブトムシの幼虫ようちゅうしあわせですね。」

「そうでもないみたいだよ。てきもいるんだ。一番いちばんおそろしいのはモグラなんだ。それから,湿しめおおつちなかなので,ダニにとりつかれたり,病気びょうきもあるだろうね。ほか寄生きせいバチにたまごをみつけられたり,アリにおそわれたり,キノコやカビなどにとりつかれることもあるのさ。まあ,いろいろと苦労くろうして成虫せいちゅうになるんだね。それじゃつぎに,くちをよくるとどうなっているかな。」
モンタ博士

オーくん
おおきなあごがありますね。」

花ちゃん
「このおおきなあごで,腐葉土ふようどをかみくだくのですね。丈夫じょうぶなあごなんですね。」

「そのようだね。さらに,あしてごらん。どんなかんじかな。」
モンタ博士

オーくん
「どんなあしうごきをするか,そとして調しらべてみようよ。」

「なるほど,それはとてもいい実験じっけんだね。やってみよう!」
モンタ博士

花ちゃん
「あれ? あんまりあし使つかってあるいていませんね。どうやってうごいているの。」

オーくん
「カブトムシの幼虫ようちゅうは,からだをもぞもぞうごかして,体ののびちぢみで移動いどうしているんですね。」

「よーく観察かんさつすると,いろいろなことがかってたのしいね。この幼虫ようちゅうはこのあと,どうなるんだろうね。」
モンタ博士

オーくん
さむふゆは,ものをあまり食べなくなるんだ。」

「そうだね。そして,あたたかなはるるまでちょっとおやすみするのさ。カブトムシが成虫せいちゅうとなって登場とうじょうするまでみんなでたのしみにっていよう。」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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