6.その他
(1)動画で楽しむ世界
(428)マミズクラゲ
「わーい! わーい! ゲットしたぞ!」
「モンタ博士! どうしたのですか。」
「ずいぶんと興奮しているようですね。」
「マミズクラゲをゲットしたんだ。神秘的というか幻想的というか。ともかくプカプカと動く姿がおもしろく,かわいいのだ! いいだろう。すごいだろう。マミズクラゲをゲットしたんだ。」
「マミズクラゲ?」
「え! クラゲって,海にプカプカとうかんでいるやつですか。」
「そうだよ。海ではなく,ふつうの水にいるので『真水クラゲ』というんだよ。」
「どこで見つけたのですか。」
「一橋大学の池にいたんだよ。モンタ博士のお友達でね,フッタ博士という人がいるんだけど,いろいろな生き物についてよく知っている人なのさ。まあ,何というか,モンタ博士の先生,つまりお師匠さんみたいな人なんだ。何でもいろいろと教えてもらっているんだよ。」
「ふーん。モンタ博士の先生か。会ってみたいな。ところで,そのマミズクラゲは,今でもいるんですか。」
「きのうね,やっと一匹つかまえることができたんだ。」
「そのマミズクラゲという生き物は,いまどこにいるのですか。」
「校長室の前の丸い水槽に入れてあるから見ることができるよ。でもね,さわったりしてはいけないよ。みんなで仲良く観察しようね。」
「モンタ博士,ぼくも自分でつかまえたいな。一橋大学に行けば,ゲットできるのですか。」
「それはどうかな。やっと一匹見つけることができたんだ。よーく探せば,まだいるとは思うけどね。一橋大学の警備員さんのお話では,8月の中ごろに大発生したそうなんだ。その時にはテレビ局も取材に来てね,ニュースでも放送されたそうなんだ。」
「へえー,そうなんですか。ちっとも知らなかったです。」
「ところで,モンタ博士。マミズクラゲの大きさというのはどのくらいなの。」
「写真にもあるように,給食の牛乳キャップの半分くらい,だいたい1円玉くらいの大きさかな。」
「とっても小さくてかわいいんですね。ところで,クラゲってどういう生き物なのですか。」
「いい質問だね。生き物といってもいろいろな種類がいるんだけど,そのうちゆっくりとお話しするけど,クラゲっていうのはね,無せきつい動物のなかまで刺胞動物といわれるものなんだ。ほぼすべてが水の中で生活し,大部分が海にいるんだ。刺胞とよばれる毒液を出す針をもっているので,この名前になったんだ。イソギンチャクやサンゴなどもこのなかまなんだよ。」
「ふーん。何だかむずかしそうなお話になってきましたね。」
「インターネットでもいろいろとくわしくのっているので,それを見るのもいいね。モンタ博士も分からないことばかりで,わくわくドキドキだ。よーし! 今からみんなで図書室に行って,調べてみることにしよう。」