3.動物の世界
(1)動物の生殖
(412)ヘビのぬけがら
「あれあれ? いろいろな写真がありますね。」
「これらは,みんな校長先生に見せに来てくれたものだそうです。」
「左は,『カエデの種子』ですね。オトシブミもありますね。」
「これはね,3年生のYさんが見つけたものだそうだよ。」
「真ん中は,3年生が育てているカイコがまゆになったそうで,Mさんたちが見せに来てくれたそうです。」
「タマムシは,1年生のIさんとKくんが校庭でつかまえたらしいですね。」
「タマムシは,国立でもたくさん見ることができる昆虫だね。学校の近くのあちこちによくいるね。とてもきれいで,歩く宝石だね。タマムシについては,『てくてく自然散歩』のバックナンバーにあるから参考にしてください。」
「あれあれ? 女の子が紙を持っていますね。」
「何か長いもののようですね。」
「これはね,3年生のOさんが見つけてきた『へびのぬけがら』なんだよ。」
「ものすごく長いようですね。」
「何というヘビのぬけがらなのですか。このぬけがらをどうしたのですか。」
「せっかく持ってきてくれたから,標本にしたんだよ。こうしておけば,いつでもだれでも見ることができるでしょ。標本には,いつ・だれが・どこで・何をというものをきちんと記録することが大切なんだよ。」
「右側に何か書いてありますね。」
「1m
92cmとはとても大きいアオダイショウですね。」
「そうだね。胴回りもそうとうあって,太かっただろうね。とてもみごとなぬけがらだね。頭からしっぽまでウロコもくっきりとしているんだ。口から脱皮するらしいけど目玉や口もカッと開いていて,モンタ博士もびっくりだね。」
「ところで,ヘビってどうやってからをぬぐのですか。」
「ある人に教えてもらったけど,頭から脱皮する時は,くつ下をぬぐようにひっくりかえすそうだよ。」
「へえー。それじゃ,ひっくりかえしてぬぐということは,見えているのは,皮の内側ということですね。」
「なーるほど。それから,モンタ博士! ヘビのぬけがらを持っていると幸運があるそうですね。」
「さいふに入れておくと大金持ちになれるそうですね。」
「本当かどうかは分からないね。このぬけがらは大きいから,お財布には入らないね。それで,モンタ博士ラボラトリーに展示することにしたよ。そうすれば,国立七小の子供たちにとっていいことがあるかもしれないもんね。」