トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (1)はなのつくりとはたらき
(391)ナノハナのひみつ
オーくん
はなちゃん! 学校がっこうのあちこちに黄色きいろい花がはじめたね。」

花ちゃん
黄色きいろはな? ・・・あれは,ナノハナよ。オーくん名前なまえらなかったの。」

写真
オーくん
「いいじゃんか。らなくったって。」

花ちゃん
「ナノハナの名前なまえくらい,しっかりとおぼえてよ。常識じょうしきよ。」

オーくん
「そんなこといわなくったっていいじゃんか。」

「どうしたの。二人ふたりともケンカはだめ。仲良なかよくしよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも,オーくんがナノハナの名前なまえらなくってもいいっていうんだもん。」

「でも,まあ,黄色きいろいきれいなはなきだしたことにがついただけでもいいんじゃないかな。そうだ。いまから仲直なかなおりするために,ナノハナの観察かんさつをすることにしよう。」
モンタ博士

オー君+花ちゃん
「はーい! かりました。」

「ところでさ,ナノハナはどうしていているの。どうして黄色きいろはななのかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「どうしていている? なぜ黄色きいろ? ・・・そんなこといわれても・・・。」

オーくん
「そんなの簡単かんたんだよ。むしきよせるためさ。」

「そのとおりだね。学校がっこうのナノハナは,みんなでたねをまいたじゃないか。だからいているけど,そもそも,植物しょくぶつはなを咲かせる本当ほんとう理由りゆうは,むしてもらい受粉じゅふんしてをつけるためなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「あ! おもしたわ。そういうはなをむずかしい言葉ことばで,虫媒ちゅうばいというんですね。かぜによって受粉じゅふんするのは風媒花ふうばいかですね。」

「よくおぼえているね。すごいね。」
モンタ博士

オーくん
「それで,アブラナやそのほかのいろいろな虫媒ちゅうばいは,みんなきれいなはなかせるんですね。つまり,目立めだつためなんだ。」

花ちゃん
目立めだつ? そうか,そうだね。でも・・・目立つためならもっとおおきなはなかせたほうがいいんじゃないかしら。」

「なるほど,そのとおり。おもしろくなってきたね。それじゃ,もっとよく観察かんさつしてみよう。なにがつくことはないかな。」
モンタ博士

オーくん
「こうしてると,ナノハナって,たくさんいてるね。」

花ちゃん
「そうか。かった。ナノハナははなちいさいけど,たくさんくことによって目立めだつように工夫くふうしているんですね。ナノハナばたけという言葉ことばもありますね。」

オーくん
「なーるほど。そういうことか。よくかったね。でも,どうしてはたけにするくらいたくさんえるんだろう。」

「それはちょっと,むずかしいけどね。ナノハナという植物しょくぶつは,そのたねからあぶらるためにえるんだ。」
モンタ博士

オーくん
「あぶら? アブラ?あぶら・・・?」

「ナノハナのたねをしぼってつくあぶらで,菜種油なたねあぶらというんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「いろいろと植物しょくぶつにはお世話せわになっているということですね。」

オーくん
最後さいごに,ナノハナが黄色きいろというのは,どうしてなの。」

「それはね,ナノハナが季節きせつ関係かんけいがあるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
季節きせつですか・・・そういえば,はるには黄色きいろいおはながいっぱいですね。春のいろといったらやっぱり黄色ですね。」

オーくん
「そういえば,タンポポも黄色きいろだね。」

はるになり一番いちばんはや活動かつどうをするむしといえば,なにかなオーくん。」
モンタ博士

オーくん
「それはアブのなかまですね。そうか! アブがきなはないろ黄色きいろなんだ。それで,ナノハナは黄色なのか。」

はないろは,それをきなむしとの関係かんけいからまると,いろいろな研究けんきゅうからかってきているんだよ。」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ