トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(387)クビキリギス
写真
花ちゃん
「あれあれ? 真冬まふゆなのにバッタがいる? 不思議ふしぎですね。なんていう名前なまえなの。」

「このバッタはね,見守みまもかいよこさん(甲州こうしゅう街道かいどう歩道ほどうきょうところにいつもっているひとです。昨年さくねんあき十数年じゅうすうねんにわたる児童じどう登校とうこう安全あんぜん見守りの功績こうせきたいして,市民しみん表彰ひょうしょうされた初代しょだい見守りかい会長かいちょうさんです。)がつけてくれたものです。ふゆなのにどうしてバッタがいるのか不思議ふしぎおもって,モンタ博士はかせにとどけてくれたんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「このバッタはね,クビキリギスという名前なまえのバッタなんだ。」

「ほほー。さすがはオーくん。よくってるね。感心かんしん感心かんしんだね。それでは,今日きょうは,オー君にいろいろとおしえてもらうことにしようね。」
モンタ博士

オーくん
「まかせておくれよ。ぼくは,バッタについては,ちょいとくわしいのさ。」

花ちゃん
「へえー! すごいね。かっこいいね。よろしくおねがいします。」

オーくん
「まず,バッタといってもいろいろいるんだけど,こいつはキリギリスのなかまなんだよ。ふゆでも成虫せいちゅうでいるのは,こいつとツチイナゴくらいだね。」

花ちゃん
「キリギリスのなかま? どういうことですか。」

オーくん
「バッタは,おおきくわけて,バッタ・キリギリス・コオロギのみっつのグループになるんだ。バッタのなかまは昼間ひるまうごくものがおおくて草食そうしょくさ。触覚しょっかくみじかいんだ。ところが,キリギリスやコオロギのなかまは,夜行やこうせい肉食にくしょく雑食ざっしょくで,触角しょっかくながい。それにはねをこすりわせてむしおおいね。」

花ちゃん
「ふーん。なるほど,よくかりました。ところで,このクビキリギスは?」

オーくん
からだいろ緑色みどりいろかかっしょくで,あたまがとがったちょっとおおきめのキリギリスだね。した写真しゃしんでもかるように,くちのまわりがあかいのが特徴とくちょうだね。それで,『血吸ちすむし』ともばれることもあるんだよ。」

写真
花ちゃん
本当ほんとうあかかんじですね。」

オーくん
かおをよーくると,だれかにているようなをするんだけど,はなちゃんはどうおもう。」

花ちゃん
「そうね・・・。あまりおもいうかばないわ・・・だれかって,だれですか。」

オーくん
「ぼくには,ゲゲゲの太郎たろうてくる『ねずみおとこ』にえるんだ。口紅くちべにをした『ねずみ男』だね。」

花ちゃん
「なーるほど。そういわれればそんなかんじもしますね。ところで,このクビキリギスはどこにでもいるバッタなのですか。」

オーくん
「そうだね。どこにでもいるけど,いまふゆだからあまり目立めだたないかもね。でも,こいつをつかまえるときにはをつけるんだよ。すごいあごをもっていて,ゆびにかみつくと,ちょっとやそっとでははなさないんだ。」

花ちゃん
「それじゃいたいでしょうね。」

オーくん
「いたいだけじゃないんだ。無理むりっぱるとくびがぬけてしまうこともあるんだ。それで,クビキリギスという名前なまえがついたといわれているのさ。」

おれ仲間なかまでピンクの体色たいしょくわったやつがいるそうだ。普通ふつう,バッタの体色はまれたかんきょうまる。湿しめのある草地くさちで生まれた個体こたい緑色みどりいろ乾燥かんそうした草地で生まれた個体は茶褐色ちゃかっしょくになる。乾燥した場所ばしょは,枯葉かれはざるりつたかく緑色だとちすぎてがいてきおそわれやすくなるので,防衛ぼうえい手段しゅだんとして,体色変化へんかこるそうだよ。ところで,ピンクの奴はどんな環境で生まれたんだろうな? おれりたいよ。
クビキリギス

バッタのみっつのグループ
バッタの仲間なかま・・・・・ショウリョウバッタ,イナゴ,トノサマバッタなど。
キリギリスの仲間・・・ツユムシ,ササキリ,クツワムシなど。
コオロギの仲間・・・コオロギ,マツムシ,スズムシなど。
   てくてく自然散歩シリーズ
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