1.身近な自然の観察
(5)自然観察・実験のてびき
(379)沖縄てくてく 2
「モンタ博士,『わくわくドキドキ沖縄コーナー』は,おもしろいですね。」
「いろいろなものがてんこ盛りで,本当にわくわくドキドキしました。」
「そういってもらうとうれしいね。」
「沖縄という所は,とてもきれいなお花がたくさんあるんですね。」
「そのとおり,いろいろとあるんだよ。ところで,植物の成長を決めるのは,いったい何だろうねえ。分かるかな。」
「うーん。何だかむずかしい質問ですね。」
「そうですね。でも,生き物だから,絶対に水は必要ですね,雨の量というのは,とても大切なことだと思いますが・・・。」
「そのとおりだね。もう1つあるんだけど,何だろうね。」
「うーん。そうだ! あたたかさかな?」
「そのとおり。あたたかさ,つまり温度が高いほど,植物の種類も多くなり,多様性が高くなるということなんだ。だから,南に行けば行くほど,いろいろな花がいっぱいなんだよ。」
「花もいいけど,いろいろな生き物も,たくさんいたんですね。」
「そうなんだ。沖縄のヤンバル(沖縄の北部,漢字で山原)といえば,『ヤンバルクイナ』という鳥が話題になるけど,下の写真の『イボイモリ』もかなりめずらしいもので天然記念物なんだ。」
「へえー,すごいですね。でも,モンタ博士,よくつかまえられましたね。」
「それがね,モンタ博士がつかまえたのではなくて,ヤンバルの森を歩いていたら,沖縄県のワイルドな親子に会ってね,それでいろいろと教えてもらったのさ。大きなムカデも見つけてね,新種だといって,喜んでいたよ。」
「へえー。それはよかったですね。ところで,次の写真は,きれいなカメムシですね。」
「このカメムシが,葉っぱの裏にたくさん集まっていたのには,おどろいたね。越冬中だったね。」
「名前は何というのですか。」
「ナナホシキンカメムシという名前でね,それはそれはきれいなカメムシさ。」
「下の写真のチョウもきれいなもようをしていますが,これも沖縄のチョウですか。」
「もちろんだよ。これはね,リュウキュウアサギマダラというチョウなんだ。アサギマダラというのは,日本全国にいるけどね。なお,リュウキュウというのは,漢字で『琉球』と書くんだ。沖縄の古い呼び方でね。琉球王国というのがあったからさ。」
「琉球王国というのは,グスク及び関連遺産群として,世界遺産にもなっていますね。」
「さすが花ちゃん。よく知っているね。次の写真は『座喜味城跡』で,沖縄にある300あまりの城の中で,もっとも美しい城とされているんだ。石垣に使っているのは,琉球石灰岩というもので,たがいにけずりながら曲線を描くように積まれた城壁なんだ。」
「下の写真は,トラックみたいな車ですね。」
「これは,黒砂糖のもとであるサトウキビを機械で刈っているところなんだ。」