1.身近な自然の観察
(5)自然観察・実験のてびき
(378)沖縄てくてく 1
「あけましておめでとう。ことしも,国立七小のみんながみんな,心豊かにおだやかに,明るくのびのびと,すてきな年にしていきましょう。」
「国立七小のみんなが,『かしこく やさしく げんきよく』がんばります。」
「そして,みんなが仲良く,あちこちてくてくしながらあれこれといろいろと学んでいきましょう。ところで,モンタ博士! 下の写真は何ですか。」
「よく聞いてくれたね。冬休みに『沖縄てくてく』してきたんだよ。」
「『沖縄てくてく』? ・・・去年,奄美大島に行ったばかりですよね。」
「植物研究の友達と行ったんだ。すばらしかった。よかった。感動したよ。」
「いいな,いいな。ぼくもいっしょに行きたかったな。それで,どんな所に行って,何を見てきたのですか。」
「沖縄県北部のヤンバル地方に行ったんだ。ジュラシック・パークみたいに,7~8メートルもあるヒカゲヘゴの森。海岸線にそって続くビロウや砂浜,マングローブ。御嶽に垂れるガジュマルの気根や亜熱帯の植物などなど,どれもこれもふだん見ることのできない,大きな自然にふれて大満足でしたね。」
※御嶽(うたき)・・・沖縄県(琉球王国)の土着信仰における聖地,宗教施設ともいえる場所。斎場御嶽は世界遺産。
「それはよかったですね。つまり,上の写真にあるのは,沖縄のいろいろなおみやげということですね。」
「そのとおりさ。いろいろなものがたくさんあるから,ゆっくりと見るといいよ。日本一大きなドングリや,海岸で拾ったサンゴや貝がら,その他にもきれいなカメムシやカタツムリなど,いろいろとあるから楽しみにね。」
「ところで,モンタ博士。沖縄ってどんな所なのですか。」
「それはいい質問だね。地図を見ると分かるけど,沖縄はみんなの住んでいる東京とくらべると,ずっとずっと南にあるね。」
「緯度がちがうということですね。」
「むずかしい言葉を知っているね,さすがは花ちゃんだ! 東京は緯度が35度で,沖縄は26度で,緯度が低くなり,南に行けば行くほど暖かくなるんだよ。モンタ博士が行った時は,気温が毎日25度くらいあったね。」
「へえー。そんなにあったかいんだ。夏みたいですね。」
「そうだね。だから,いろいろな植物がいっぱいあってね,12月だというのにいろいろな花があっちこっちにたくさん咲いていたよ。」
「どんなお花が咲いているのですか。知りたいです。」
「花の写真も掲示しておくからみんなで見てほしいね。それから,『琉球の樹木』(最近出版されたばかりで,著者である林将之先生という人に直接案内してもらいました。)と『琉球弧・野山の花』という本も置いておくからパラパラと見てごらん。植物の他にも,昆虫などいろいろとおもしろいものに出会えたので,そのお話はまたね。」