3.動物の世界
(4)鳥のなかま
(377)鳥の体と形
「ねえ,花ちゃん。今年もあと少し。よーし! がんばるぞ!」
「そうね。来年は『とり年』ね。」
「『とり年』・・・そうか,『やきとりの年』か。食べたいな。」
「ちがうわよ。干支のお話よ。12支よ。モンタ博士に教えてもらったでしょ。」
「あ! そうか,今年が『さる年』だから,こんどは『とり年』なんだね。ところで,『とり』は『鳥』だけど,鳥ってどんな形してるのかな。」
「そうね。人間とはずいぶんとちがった形だけど,どんな体のつくりなの。」
「はーい。待ってました。モンタ博士の登場です。今年最後のお勉強は,鳥について学びましょう。さて,どんなことを知りたいのかな。」
「いろいろあるけど,鳥の大きさって,鳥のどこを見ればいいのですか。」
「私たちは,身長をはかって,大きいとかを決めるけど,鳥にもそういうのがあるのですか。」
「鳥の場合,大きさを決めるのには2つあるんだ。1つはくちばしの先から尾の先まで,もう1つは翼を大きく開いたときの長さなんだ。それから,人間では,胸とかひざこぞうとかあるだろう。鳥にも体のいろいろなところの名前があるんだ。覚える必要はないけど,知っておくと便利だね。」
「いろいろなあるんですね。しっかりと勉強します。」
「ところで,鳥を見るときのポイントってどんなことがあったかな。」
「まず,身近な鳥から見るということですね。学校の行き帰りとか,近くの川や野原で見るということでしょう。」
「二人ともOKだね。おっと,その前に,ポイントとは何かな。分かるかな。」
「ポイントは・・・ポイントだ。だから,ポイントなんでしょ。」
「ポイントというのは,見るときの大切なところということさ。」
「ただ,何となく見るというのでは,だめだということですね。」
「そのとおりだ。見るところがはっきりしてくると,観察は,楽しいものになるね。まず,鳥の形のちがいと姿勢のちがいだよ。下の絵を見てごらん。何か気がつかないかな。」
「なるほど。カラスのような形の鳥にくらべると,キジは横長に見えるし,サギはたて長だわ。くらべてみるとよく分かるわ。」
「本当だ。今までぼく気がつかなかった。」
「気がつかなかったところに,気がつくことが大切だね。では,次は,鳥のとまっているときの姿勢のちがいだよ。くらべてごらん。」
「水平にとまる鳥もいれば,直立してとまる鳥もいるんだ。なるほどね。」